死んだ気になると、何でもできる!
何も具体的なものが定まっていない、完全自由な状態にあるということです。
「空」 には、一切の個性が存在しているけれど、「死」 の状態にあるということです。
個性がまだ動き出しておらず、表現されず、具体化されず、「不動」 のゼロ状態にあるということです。
要は、不動であることを死と呼び、動であることを生というのです。
「空」 から生の全てが創られるということは、「不動」 から 「動」 が生まれるということです。
ですから、「空」 の瞑想は始発ではありますが、「空」 の瞑想だけでは半分でしかなく、「動的な瞑想」 が必ずそのあとに続かなくてはなりません。
根源の底力を発揮するような 「動的瞑想」 がなくてはなりません。不動と動の両方がそろってはじめて、陰陽一対の完成です。
今回は、誰でもできる、簡単な 「空」 の瞑想をお伝え致します。シンプルですが、とても根本的な瞑想です。(あなたがご存知の 「空」 の瞑想と内容が違うなら、やりやすい方法でどうぞ。)
屍 (しかばね) のポーズというものが基本になります。ヨガ用語でシャバーサナです。
床に、大の字になって横たわり、眼を閉じて、「自分は死んだ・・・」 という意識になるだけです。
肉体は徐々に動かなくなり、弛緩していきながら、やがて完全に生気が脱落していくかのように想像力を働かせ、リアルに実感して下さい。
記憶がなくなり、人とのつながりも忘れ去り、あらゆる気綱が失せていきます。
感情もやがて動かなくなり、思考も動かなくなり、屍 (=死体) の存在感覚さえも消えていく。
( ここで意識を眠らせないこと!)
最後に、ただ純粋な意識だけが残り、意識だけが 「ただ在る」 という状態になっている。
これが最もシンプルな 「空」 の瞑想。 (簡単でしょう?)
屍 (しかばね) のポーズでの 「空」 の瞑想によって、全身全霊が休まるけれど、そのうち飽き飽きしていく。もう充分に満足したら、瞑想を終えて下さい。長くて30分くらいでよいと思います。
そして、このあと必ず 「動的瞑想」 を意図し、動的なものへ意識を向けることを忘れないで下さい。
【死んだ気(=しかばね)になると、何でもできる!!】という格言の本当の意味 (中庸な意味)は、まさにこのことだったわけです。
先に、「空」 になること。その後、あなたの意志 (=動的瞑想) を発動するのです。
「動的瞑想」、それは、根源の底力を発揮し、全体繁栄を意識し、意図し、そのためにちゃんと行動し、日常を生きるということです。
大切なことは、瞑想を単に 「おけいこゴト」 にしないことです。特定の時間だけの趣味にしないことです。
あなたの全身全霊での 「ありよう」 として日常の中へ定着させて下さい。
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◆もっと詳細を知りたい方へ
しかばねのポーズは 「ヨガの女王」 と呼ばれています。
大の字に寝転んで、目をつぶっているだけの簡単なポーズと思われがちですが、人によってはすごく難しいことだと気付かれるはずです。緊張していないと落ち着かないという逆説的な状態になっている方が多いからです。
必ずどこかに力が入ったりするので、最初は全面的にリラックスできないかもしれませんが、続けて下さい。
最初は眠っても仕方がないかもしれませんが、緊張が完全に抜けきることが普通になれば、あまり眠らなくなります。
「しかばねのポーズ」
1.仰向けに寝て、両足は肩幅くらいに開きます。手のひらは天井に向けて、脇の下に握りこぶし1つが入る位に開き、目が軽く閉じます。
2.何も考えずに、こころを落ち着けて、全身の力を抜いていきます。
このとき、足先、足首、ふくらはぎ、もも、腰、背中、肩甲骨、肩、首と下から上に力を抜いていくイメージで行ってみてください。顔、あご、口、鼻、目、頭も力を抜いていきます。
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