◆邪心（＝きたなき心）
欲は、それ自体は素晴らしいものですが、欲の動き方が適切でない時に、【邪心】となります。
つまり、発動すべきでないのに、発動させる欲は邪心です。
それは、『 全体他者など、どうでもいい 』という心の動きのことです。

そして、邪心にもう一つあるのです。
発動すべき欲、使うべき欲を使わないなら、これもまた【邪心】となるのです。
つまり、『 全体他者を栄えさせる欲
』 を出さない心のことです。

以上のように、【きたなき心】に、ふたつの側面があります。
叱るべきでないときに叱るのも邪心。叱るべき時に黙っているのも邪心。

きたなき心・・・【きた】が無い心のことで、【きた】とは森羅万象の秩序のことです。
森羅万象の秩序は、いのちの発展の秩序のことです。