（前振りとして、少しばかり私的な内容をお話しすることをお許し下さい。）

このたびの本の付録として、瞑想CDを付加させて頂こうと思い立ったまでは良かったのですが、いざ録音となると、戸外の雑音も結構ジャマになりますし、私の声はうわずってしまうし、プロの音声さんが聞いているため、緊張することこの上ない状態になりました。
で、うまくコトが進まず、最後は自宅に録音機器を持ち帰ることになったのです。

まだ１０代だった頃、DJになりたくて名古屋で数回テストを受けたことがありますが、録音室に入って、マイクのスイッチONすることを忘れて話し始め、あっけなく落第。あるいは「う～～ん！田舎のなまりが抜けてないねえ。イントネーションが全くダメだよ」と落第。あるいは緊張して、課題の文章を丸忘れし、ひとことも発せず落第。

私は本当にあがり症なのです、今も昔も。ですから、最初の「空・アドバンス（東京）」の講座の初日前夜なんか、「ああ、明日は外国へ逃げてしまいたい」と本気で思ったものです。まだまだエゴが優位だったわけですが。
そんな時、カイロプラクティックの先生が「自分の都合ばかり考えているから緊張するんだ。君のやりたいことは全体の人のために何かを伝えたいんだよね？だったら、緊張することのほうが変でしょ。愛をもって伝えればいいだけだ」

そう、そう、そうだった！今回のCDもそうだ。ただ心を込めようと思い直すことができました。自宅と実家での一人録音になりましたが、録音しながら大切なことに気付かされました。周囲の音というものは以外にも小うるさく無数に流れているのだと実感し、一切の雑音を入れずに録音するということの大変さを知りました。

いざ、録音を開始するたびに、かなり遠くから車が走ってくる音に敏感になります。田舎の小さな虫が床をはう音にも気づきますし、エアコンの音は言うにおよばず、蛍光灯の音までこんなにブ～～ンと言うのだとビックリ！

つまり、今日は何をお伝えしたかったかといいますと、【高次のメッセージ】もこれと同じだということなのです。しょっちゅう静かに流れているのですが、自分たちが気付いていないだけなのです。各自が最高の静けさにフォーカスしなければ、小さな音や繊細な音は聴こえてこないのです。自分の内側が最高に静かになれば、外の空間も最高に静かな領域にフォーカスでき、結果として繊細な音が聞こえます。

私たちのマインドの思考は、ブルトーザーなみに本当にうるさい騒音なのです。そんな音ばかりを聞いているから、高次のメッセージが聴こえないのも仕方がありません。
どうぞ、思考の雑音や騒音ではなく、それ以外の最高に静かな内空間にフォーカスして下さい。