片方を否定している時、実はもう片方も否定しており、表を怖がれば、裏も怖くなります。
マイナスが嫌いだからプラスに逃げると思うわけですが、実は、意外なことに、逃げたほうのプラスのことも、本当は嫌いなのです。

辛い出来事をマイナスだととらえて、そのマイナスをイヤだイヤだと思っている人は、意外なことに、プラスの出来事もイヤなのです。
借金を怖がっている人は、実は意外なことに、貯金も怖いのです。
支出を嫌う人は、実は、収入も嫌いなのです。

より素晴らしい豊かな自分への移行が怖いから、せいぜい現状を維持したいか、より貧弱なほうへ逃げたいのです。
意識を豊かに拡大し、愛でいっぱいの自分になることが嫌だから、辛い出来事や苦しい状況を逃げ場にしてしまうのです。そこに安住してしまい、出られなくなるのです。
宇宙においては豊かさしかなく、貧弱や不足は幻想なのです。ですから、そこを逃げ場にしないで下さい。

貧弱への恐れから「独占所有」しようとする人は、常に競争意識を持つ事になり、緊張と不安だけで生きることになるでしょう。一人で所有するのではなく、みんなで循環させあうものとして、全てをシェアしあう意識でいるなら、愛と豊かさを味わうでしょう。

みんなが一体で、みんながひとつの意識に所属しているのだという事実に気が付くとき、その時はじめて、【各自の分担】に誇りが持てるはずです。
みんなが分担して、大いなるひとつの営みをしていることに気が付き、そこに喜びを持って参加していくなら、ちゃんと必要なものが全て各自に入ってくるようにできています。

各自の意識が全体繁栄（全体循環）というゲームに参加していないと、一体この人生で何をしていいのか、分担役割が分からなくなります。