【おこもり】 した天照大御神
1冊目の「空」 (舞い降りた神秘の暗号) の38ページに【声】というタイトルで書かせていただきましたが、あなたは、偽の自己を本質的な自分だとカン違いをしているかもしれません。
ゴチャゴチャとあれこれ騒がしい【声】は、本質のあなたではありません。本質のあなたは心配もなく、不安もなく、哀しみもありません。 晴々とした光である「いのち」そのものです。それは全員でイヤサカに発展しようとする和魂(にぎみたま)なのです。
そのことを天照大御神という名前で呼んでいるだけで、それは 「あなた」 自身のことなのです。 ところが、その自分を忘れ、沢山の【声】を自分だと思い込んでしまいました。 この【声】も、ある意味では八百神(やおよろずのカミ)なのです。
ただ、この【声】たちは、自分のありようをアマテラスである 「イヤサカの魂」 に合一することから離れて、自分のことしか考えない勝手気ままな主義主張を言い始めました。 あらゆる声が自己の意見を言い張ります。 その言い張る声は、ブツブツ・ガヤガヤと聞こえ、少しの美しさも、落ち着きも、調和も、喜びもなく、うるさいセミの声のようでした。
不満で愚痴っぽい声、不安で怖がっている声、何かを責める声、そういうものでいっぱいになり、アマテラスは、古事記に書かれているように、いったん岩戸の奥へ【おこもり】になりました。 こもりは【許母理】と書きます。
さて、【こもる】は、感情的な声 (エゴの声) から離れて自分だけになることですから、これすなわち、【自分の内部へ内部へ】と意識を向けていくことなのでした。 逃げたのではなく、一旦【声】と自分を分けて、自分の意識を内側に向けて、内省することなのです。 晴々としたイヤサカなる自己を、イヤサカではないものから分け隔てることが【おこもり】です。 岩屋戸にこもられたのは、実はこういうお話しだったのです。
イヤサカなる 「いのち」 の光である本質を、私たちが明確に自覚し、全てのことは自分が生み出したという責任を感じることを【みかしこみ】と言いますが、この【みかしこみ】を行動に現したのが【おこもり】です。責任を感じるということは、自分を責めることではなく、自分に神としての主権を取り戻すことなのです。
【みかしこみ】は心の持ち方で、【おこもり】は対外的にハッキリとした活動を及ぼす行為です。 【みかしこみ】は、全ては自分が創ったこととして内省することで、【おこもり】は、その内省したことを具体的に背負い、【声】に惑わされずに、あらゆる事を創りなおさずにはおかないという、純粋な決意 (いのり) の現れなのです。
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