人生には
色々な出会いがあります。

人との出会い、
出来事との出会い、物との出会いなどです。

そして、私たちは
あまりにも当たり前のように信じていますが、

時間と空間の中に
「出会い」がある、と思っていませんか？

時間と空間が先にあって、
その中で色々な「出会い」が起こってくると思っていませんか？

意外ですが、
逆なのです。

「出会い」の中に
時間と空間が
生じるのです。

何かと何かが出会う、
その中に、時間・空間が生じるのです。

意識とカラダが出会う、
（出会う＝結ぶ）
その中に「時空間」が創造されて生じています。

頭の体操に
なったでしょうか？

～～～～～～　では本題へ　～～～～～～～～～

何らかの「観念・信念」から湧き起こる
感情的な反応やカラダの反応は、

速いテンポに対応して
起こります。

ところが「気付き」や
「深みを聴くこと」や「叡智を受け取ること」は、

全く別のテンポに
対応して起こります。

それは、

人の様々な意識状態は、
異なった「時間感覚」を
持っているためです。

「気付き」を
媒介する神経細胞は

かなり複雑に連携しているので、
その処理速度がかなり遅いわけです。

ですから、ご自分の言動が
どういうパターンになっているかを【知る】には、

「意識のテンポ」を
落とさなくてはならないのです。

思考や感情の
激しいテンポから完全に離れて、

「観察する意識」の
ニュートラルなテンポになる必要があるのです。

不覚の社会では、人は中々
自分のしていることに気付くことができません。

性格という仮面・鎧を
「これぞ自分だ」と本気で信じているために、

思考や感情の速いテンポから
離脱できず、

「気付き」や「観察」の
テンポになれないのです。

ですから、
不覚の彼らにとっては、自分の性格パターンを知ることも、

性格のモトである「観念・信念」が
どうなっているかを知ることも

とても
難しいのです。

その主な原因は、
彼らの「頭の中」が

無になる暇がない
ことが挙げられます。

頭の中の「おしゃべり」が
無になる人は非常に少ないのです。

そうやって「頭の中」で起きていることは、
その人の「性格」に関係しており、

人生の展開に
強く激しい影響を与えます。

では、そもそも
「性格」とは一体何なのか？

人はあまりにも
「自分自身」を「性格」と同一視しているため、

性格とは一体何なのかを
知ろうともしないまま、ただ性格に従って生きています。

過去の全ての体験は、
あなたの今のカラダに「性格」として刻まれていますが、

言い換えれば、
一人の人の性格は、全過去の体験の集積ということです。

もっとズバリ言いますと、

性格とは
「生体戦略」
のことです。

生き残るための
「戦略」なのです。

私たちが子供の頃、
虚空や森羅万象によって「生かされている」とか、

そして「今後もずっと生かされていく」
ということを

誰からも
教えてもらえず、知らされなかったために、

この世で生き残っていくには
「戦略」がどうしても必要だったのです。

それが「性格」の型に
なったのです。

成長期の子供が、
環境とのたえまない「やり取り」を通じて形成したものです。

（つづく）