公開セミナーとしてのブログですが、
第二弾が必要らしいので、先日までの補足として書かせて頂きます。

また長いです。

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意識の変容進化のために
欠かすことのできない３つの要素があります。

１、「今ここ」に居る
２、ハートフルネス（オープンハートな受容性）
３、ノンバイオレンス（抑圧しない。良かれの方向へ引っ張らない）

「真の自己」を探求して知ろうともせず、
自分を「性格としての人間」と信じたままであれば、

どうしたって表面的な事柄や
外側世界の出来事ばかりに気を取られます。

たった今、「内側」で起こっているコトから

無意識に
目を【そらす】
という習慣が
繰り返されます。

「今ここ」の重要性に関しては
多くの方が提唱されてはいますが、微妙な勘違い箇所があります。

「今ここ」に居る、という意味は、
９月１日の朝８時に、渋谷のハチ公前に居るというような「今」「ここ」ではありません。

外側のこと
ではありません。

「今ここ」で
【内側】の様子に焦点を合わせているという意味です。

それはあらゆる全てが
たった今の【内側】に起こっているからであり、

そこに
気付くためです。

現在の内なる体験、つまり「今ここ」の自分の内側で
「感じたり、動いていること」は、

自分が自らの体験を
どのようにつくりあげているか、ということの明確な例となっています。

例えばですが、今、
３人の人がビルから出てきて「青空を見上げた」と想像して下さい。

実に美しい澄み切った青空です。
そして彼らはナント、三者三様の【違った体験】をするのです。

一人は、青空をほとんど無視します。
焦点を合わせず、何か他の事で心が占領されているのです。

もう一人は、人生で失ってしまった何かを思って、
虚無感や寂寥感でいっぱいになるかもしれません。

さらにもう一人は、
ただただ幸せで心地良いかもしれません。

それらは
外側の青空に関係なく、内側で起こっています。

これは一体
どういうことでしょうか？

彼らは、それぞれ内側に
「違った世界」を持っているからです。

彼ら３人の「内的な世界」こそが、
どんな体験をするのかを決定する要因です。

「今ここ」で青空を見上げている、
その体験こそが、彼らの「内的世界の表現」なのです。

最も重要なことは、
青空を見ているという「外部的な事実」でもなければ、

認知される「対象」（つまり青空）のこと
でもないのです。

今という瞬間の、
その人の
【内面そのもの】が
重要なのです。

セラピーの現場において
よくある典型的なケースですが、

クライアントさんが、
セラピストかヒーラーのところにやってきて、

自分自身について
ただアレコレ語り続けるというパターンです。（私はこれを「業務連絡」と呼んでいます）

クライアントさんは、
幼少期に何があったかを語ったり、

ご本人が抱え込んでいる問題や、
つい昨日あったことなど、過去を語るのです。

クライアントさんは通常、
【今ここの内側体験】に注意を払いません。意識を向けません。

「過去の外側現象」については語るのですが、
「今ここ」で内側に起こっている感覚・感情の体験（悲しみとか）に関しては意識を向けません。

でも、アレコレ語るうちに
感情は一旦おさまってくれるので、どことなくスッキリはします。根本解決にはなっていませんが。

もし、「今ここ」の自分の内側に
起こっている体験に気付いた方であっても、

つまり「すごく腹が立ってます」と
ちゃんと分かっている人でも、

ハートフルネスの状態や
ノンバイオレンスの状態でないならば、完全ヒーリングは起きません。

傷ついた過去が
「虚空」へと昇華されないのです。

ハートフルネスとは、
自分自身の「内側を観察」するために使う意識の状態です。

ゆっくりと心を鎮めて、
注意を内側に向け、

自分の内面に起こってくることを、
繊細に感じて観察しようとする状態です。静かな受容性です。

内側に何が起こっても、
起こるがままにして、その体験にちゃんとコミットしています。

自分自身の
内的世界を繊細に知ることは、あなた自身を深く知ることになり、

一つ知ったなら
一つ学びは修了し、その都度に進化変容が起きます。

進化変容をしない人の
共通点は同じです。

それは、

〇「今ここ」の内なる体験に注意を向けない、
〇ハートフルネスになっていない、
〇内側に起こっていることをノンバイオレンスで観察できない、

という共通点です。

もし、以上の状態であれば、
あなたの内側にはほとんど何も呼び起こされないし、深い気付きも無いでしょう。

具体的に言いますと、
以上の状態のあなたが、誰かから「あなたって素敵ですね」と言われた場合、

本当の内なる体験からは
目をそらしているために、ただ表面的なマインドで「ありがとう」とか

「あなたも素敵」などと、
社交辞令のように返事するだけで終わるということです。

ところが、今ここ・ハートフルネス・ノンバイオレンス
という内面観察の状態であれば、

「あなたって素敵」と言われた瞬間、
意外にも急に悲しくなったり、どこかホッとしたり、激しい怒りが湧いたり、

本当の色々な内面が
呼び起こされる可能性があるのです。

あなたの意識の中へ真の感情が持ち込まれて、
ハッキリと認識できるので、ようやくそれらをちゃんと虚空へと昇華されてあげられます。