いふき(気吹)

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吹き棄つる
いふき」の狭霧(さぎり)に成れる神の御名は
タギリビメノミコト

 

深・古事記/神ながらの道」の、
“項目四十一”
の冒頭文です。

 

今日は
この「いふき」に「関してです。

 

過去に書いたことがありますが、
今また新たに書く必要があるようです。

 

読んで字のごとく、
いふき」は、「」を「ふく」ことです。

 

この場合の「」は
「イヤサカに向かう」をあらわしています。まさに森羅万象すべてが、ますます栄えて発展することをあらわします。


ふく」の意味は、

創造・生成・活動・発動ということになります。

 

この「ふく」は
産霊(むすび)の「むす」と大変似ている意味あいです。


「むす」といえば、

【こけのむすまで♪】の「むす」もそうです。

 

ふく」は、
風が吹く、息を吹く、
火を噴く、木の芽がふく、机をふく、などの用い方がありますが、

 

吹く
という用い方になりますと、

 

弥栄に向かうを、
全身全霊の
命がけで発動することとなります。

 


泥くさいことも、

涼やかに(鈴やかに)(寿々やかに)王の心で・・・です。

 

命がけ」という表現ですが、
テンパったりヒートアップすることではなくて、

 

大切なことに向けて
迷いなく命を使うということです。

 

私たちは、
日常の中で様々な行動を致しますが、

 

その行動や行為を、
弥栄な意義あるものにするためには、どうしても「いふき」ができなくてはなりません。

 

それなのに、どういうことか、
多くの方々は「不平不満吹く」か、「不安・心配吹く」か、「毒気吹く」のです。

 

ついでに書き加えますが、
いふき」の逆は「いさち」と言います。

 

漢字を当てると「意去ち」となり、
「(弥栄の)意が去る」わけです。

 

辛いとか、怖いとか、泣き言ばかりを吹きまくって、
全く「いふき」をしない状態のことを

 


とくに
泣きいさち」と言います。

 

そして余談ですが・・・

こけのむすまで】の「むす」が
ふく」と似ている表現だと書きましたが、

 

では
こけ」とは?

 

色々なとらえ方がありますが、
」は各自それぞれをあらわし、「」は全体全一をあらわします。

 

ですので、
【こけの「むす」まで】は、

各自それぞれ、全一に結ばれるまで】となります。

 

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