昔の知人を通じて、
ある方から昨朝早く電話がありました。

その方は、長いこと宗教団体に入って修行していたのに
ガンになったこと、そして離婚したこと、

そのことで
感情的にボロボロになってのお電話でした。

私に対しても
罵倒するような口のきき方しかできないような状態で・・・。

私は彼女に「真理」という「霊水」を
飲んでもらおうと努力しましたが、

根本的解決が起きる「真理」を飲み込むより、
今の感情的な苦痛（愛の飢え・渇き）を満たす水しか飲めない彼女に、

仕方なく、
「あらゆる全てを愛しています、とだけ口にしてみて！」
と指示しました。

でも「う～、う～」と
うなることしかできないのです。

何度も指示し、ようやく最後になって
蚊の鳴くような声で「愛しています」とだけ言えました。

すると、内なる許しが起きたのか、
「ありがとう。少し楽になりました」と電話を切ってくれました。

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では本題に入ります。
「霊水」に関してです。

古事記の中には、
天の真名井（あめのまない）という表現が出てきます。

天の「霊水」が湧きだす井戸のことですが、
古事記と同じことが聖書にも書かれています。

通常の「物理的な井戸」から施される水は、
身体の飢えや渇きを
「しばらくの間だけ」癒してくれるものとして重宝されます。

ところが、キリストが施す「水」は、
どの人の内面にも一つの泉（＝井戸）を創り出し、

もはや、人の内側にも外側にも、
飢えや渇きを二度と覚えさせることがなく、

そればかりか、永遠者（栄生者）となる奇跡を起こすような
「霊水」なのです。

このことが意味するものは何？

キリストが「霊水」を施したということが
意味しているのは、

彼が人々に、真の自己認識を施すことができた
ということにほかなりません。

生まれた時から、誰の内側にも
天の意識は等しく宿っています。ですから、

キリストが
霊水（聖水）を施そうとする瞬間に、その対象者の意識は

「自分に関する真実」を受け取れるような働きにまで
高められることになるのです。

そして、キリストの霊水（天の意識の光）を
受けとった者には、

真の「自己認識」（天の意識）という覚醒が
必然的に起こって、

人間的自我は
崩壊してしまいます。

命を与えるのは神ですが、
その神とは「天の意識」のことであり、

人々を無限に生かす意識の光であるゆえに、
霊水（甘露・アムリタ）と呼ぶのです。

私たちの内なる意識（内なる天の井戸）、
それが「真の自分」だという自己認識が起こるならば、

活ける霊水が
内側の意識から永遠に湧き出てくるようになります。

それは虚空からの
永遠の愛の命のことであり、

人を永遠無限に生かす真理として
啓示されています。

でも、多くの一般人には
どうしてもこれを理解することができません。

ですから「奇跡」と聞くと、せいぜい
日常生活を楽にしてくれるような「ラッキーなご利益」ぐらいにしか理解できません。

「等しいものは
等しいものによって認識される」
という格言があります。

あなたが何かを
本気で認識したければ（知りたければ）、

その何かに「なりきる」しかない
ということです。

つまり、神というものを知りたいなら、
神は「天の意識」のことだから、

私たち自身が
その天の意識になることによって、

初めて神を認識できる
ということなのです。

私たちの意識が、
天の意識という正しい自己認識に達し、

謙虚になって、ますます「意識の新生」を求め続けること、
これがスピリチュアルな歩みです。

荒唐無稽なスピリチュアルには
惑わされないようになさって下さい。

キリストいわく
「礼拝すべきは、地理上に特定される山でも偶像でもなく、
内なる意識の深みである」・・・