自分個人という意識の「枠」、
家族の一員であるという意識の「枠」、年齢・性別・役割という「枠」、

それらはみな「意識の壁」となります。
壁というよりも障壁です。

そういう障壁がある以上、私たちは
拡大進化できないし、発展繁栄もめぐってこない。

豊かさも発展も恵みも、
色々な気付きやメッセージも、

全ては天地を通じて
公平に「めぐってくる」ものです。

それなのに、
個人的に「壁」を持ったまま、

天地からの「めぐり」「運び」を
自力だけで獲得しようとしても無理ですよね。

ラッキーな運を
引き寄せようとしても無理です。

運というのは、
「めぐり」の「運び」のことだから。

天地からの「めぐり」が受け取れないとなると、
人は他者から奪うか、上手に取り引きするしかなくなる。

ものすごく効率が悪いし、
いずれは共食いになるだけです。

これが今までの私たちの
「天下の世界」の状態でした。

「天上の世界」からは、
いくらでも「めぐり」を頂けるのに、残念なことです。

天地からの「めぐり」は、
個人という「壁」があると受け取れない、

そのことに、人は
いつになったら気がつくのだろう？

天地の「めぐり」を受け取れないのだから、
不満にもなるだろうし、不足を感じるだろうし、

それを他者や何かのせいにして恨むか、
自分を責めて日々を過ごすわけです。

天地の「めぐり」を
皆で共に受け取るためには、

「全一愛」の意識の軸を
各自が内なる中心に立てることが求められます。それは、

自分個人を超え、「壁」をスルーし、
大いなる愛の意識になることを意味します。

あなたがかつて何者であったかは
どうでもいいこと。

愛の意識だけになると
覚悟して下さい。

よく、「感情や思考にふりまわされて、つい、意識の軸がぶれてしまいます」
という質問をお受けします。

なぜだかお分かりでしょうか？

日々意識の軸を立てても、
立てるだけでは活性化せず、進化向上もせず、やがて薄れるからです。

常に、全一愛の意識を
「育てる・修練する・精錬する」ことが肝要です。

いわゆる「精進」です。
それを「神ながらの道」といい、「スピリチュアルな道」「ほんとの宗教」といいます。

修練や精進のためには
「試練」が来ることもあります。

精進をなまけて、
さび付いた意識になったところへ負荷をかけ、

より完全な神愛へと
変容させるためです。

では、全一愛の意識を
もっと「育てる・精錬する」には、どうすればいいのか。

天地の中立な愛（＝ますます共に栄えあれ）
その愛を意識し、観じ、
その愛でいのり、話し、
その愛で全てに関わり、
その愛で動くことなのです。

日常生活は
そのための舞台です。

いつも、いつも、いつも、
ますます「全体への愛」をさわやかに観じて下さい。

そして愛ではないものを
「溶かして」ください。