どうすれば、「意識の力」（真の集中力）を高めることができるのか？
それは多くの人たちにとって重要なテーマになります。（無心になると言い換えてもいいです）

各自の身体にすでに与えられているオリジナリティや能力を、極限まで引き出す（発揮する）には
どうすればいいのか？

その最も基本的な答えが「集中力」です。
集中力とは、「本気で全力を出し切ること」です。これは緊張ゼロでないと出来ません。

「なんだ、そんなことか」とバカにするかもしれませんが、
私自身の新刊の「追い込み執筆」の経験を踏まえて、それがいかに重要かと分かったのです。

まさに限界を超えた経験でした。

ほとんどの人は「私は常に本気でやっています」「自分は日々全力を出しています」と思っていても、
それは「本当の全力」ではなく、まだまだ余力を残しています。そうではないでしょうか？

その余力を全て引き出すならば、今ここの自分を超越できるし、進化できますが、
昨日書いた「自我のクラスプ」があると、余力が引き出せなくなるのも事実です。

簡単な事例を挙げます。

「人差し指で向こうを指さし、その指を全力で伸ばしてください」と言われたとき、
本気で全力を出しきれる（伸ばしきれる）人はすごく少ないのです。

本人は目一杯だと思っても、実はまだまだ不充分なのです。
たった一本の指をすべて伸ばしきるためには、手や腕の力だけでは足りないからです。

結論を言うと、たった一本の指を１００％伸ばしきるには、
全身（７つの身体）を総動員しなければできないのです。

全身の力が必要で、
つまり「意識の力」が必要なのです。

人が進化成長するには、「自分の全て」を出し切ることが大切で、誰もが頭では分かっていても、
本当に全力（全能力）を出し切る方法については、よく分かっていない方が多いのです。

そして、本気で全力を出し切ることを
各自が心底から「決意」して初めて、
集中力（意識の力）が身につきます。

たった一本の指を伸ばすだけの単純な動作でも、全力で取り組むようになると、
今まで気づかなかったことに気付けるようになります。

見えなかったものが見えるようになり、
感じることができなかったことが感じられるようになります。

そのとき初めて、アスリートの方がよく言うところの「ゾーン」が現れるのです。
このゾーンが「空」であり、ゼロポイント・フィールドです。

意識の力（集中力）を極限にまで高めて「ゼロ」を体験すること、
それは特定の人や聖人だけの特権ではありません。

今この瞬間に愛で向き合って、全力で取り組んでいれば、
必ずゼロのゾーンに入れます。

超集中力、ゼロのゾーン、それらを体験することは、
過去の自分を超越したことになり、進化したことになります。

肉体や年齢の限界を超え、身体内にある充分に使われていない機能を鍛えて高めていくなら、
私たちは、もっと大きな能力を発揮できるのです。

現代では、自分の取り組むべきことに集中できる環境とは言いがたい側面もありますが、
マインドを整え、意識の力（集中力）を高めるべく、意識的にちゃんと生きて下さい。