◯不滅の音の神秘が分かる者は、全宇宙の神秘が分かります。

あなたの心が優しくなると、
あなたの「身体空間の音」は半音変化し、
さらに優しく愛に満ちるにつれ、音は完全なものになります。

あなたの内面が傷つくと
身体空間の音は「微分音」に割かれ、
心が冷酷になるにつれ、音はもっと鈍くなっていきます。

あなたの身体の声音の低さはパワーを示し、
深い声音は愛や叡智を表現します。

こういった全ての色々な音の奥底には、必ず不滅の音としての底流音があり、
いかなる音も必ずこの底流音へと
必ず溶けて戻っていきます。あなたの呼吸も声音も・・・です。

この体内空間の底流音は、空間の中で最も大きくて、最も静寂で、最も深いものです。
底流音は、あらゆる全ての音をことごとく圧倒し、今も、今後も、未来永劫存在し続ける無限の音です。

この底流音だけが、唯一、「神の音・神のことば」といえます。（初めに「ことば」ありき）
底流音とは万物一体愛の音であり、弥栄の音です。天啓や高次のメッセージの源です。
つまり「失われたことば」です。

この内なる底流音に同調することができた者の意識は、
あらゆる心配、不安、怖れ、悲嘆、病気などから
完全に解放されます。

そして、底流音に同調した者は、あまねく行き渡る宇宙意識となり、
真の宇宙語となります。
彼の存在は、全宇宙を揺り動かし続ける音源（光源）になるのです。

底流音を「抽象音」と呼ぶ方もいますが、このような抽象的な次元の音は、
常に人の体内空間と、外の空間にも流れています。

「空間」は全て底流音で満たされていますが、あまりにも微細すぎて、
一般人の肉体の耳では聴くことが困難になっています。

人間の意識は、「物理的なもの」「粗い波動」に集中するクセになり、
肉体を媒体にした「外界」での体験（感情的な粗い波動）に
熱中するあまり、
最も神秘的で最も驚異的な底流音の空間が、まるで何も無いかのように思えてくるのです。

現象界の粗い音に意識を向け、激しすぎる音を聞き続けたために、
聴覚がマヒし低下したのです。

声音を本格的に学んでいる人でさえ、
現れ出た音（見聞き可能なもの）にばかり意識が向き、そこをコントロールすることに意識が向きます。

日常生活もこれと同じで、
肉眼で見た現象、耳で聞いた言語ばかりに意識が向き、
底流音（抽象音）の空間に同調すること、空間を聴くことを忘れています。

ですから、霊的な喜びが聴けなくなっています。
感じられなくなっています。

従って、あなたの脳内＆体内空間を可能な限り「静寂」「無」にして、
中立な無我の境地になって、底流音を全身の細胞で聴くように練習するしかありません。