多くの人が、
「私が在る」「私が居る」
という意識になっていますが、
そもそも
特定の「私」などという決まった個は
どこにも無いのです。

あなたご自身の中に
「私」という『姿カタチ』を探してみて下されば分かりますが、
「空間」があるばかりで、
どこにも「私」など
見つかりません。

あなたご自身の中に
生は流れていますし、
新しい命は巡っていますが、
「私」という
特定な姿カタチなど無いことが
分かるはずです。

それを理解するのが怖いから、
ほとんどの人は、
肉体という姿カタチを
「私」だと思い込みたい！
それにすがっていたい！

でも、勇気を出して
体内をよくよく探ってみたら、
「私」など、影もカタチも無いことが分かる。

姿カタチが全く無いのに、
「在る」という感覚（意識）だけは
感じられる。
そうではないでしょうか？

だとすれば、
あなたは
意識という存在以外の何者でもない
ということになりませんか？
どうでしょう？
目が醒めましたか？

あなたの中に流れる生は、
実に自然でシンプルな存在であり、
今この一瞬の流動です。
そして、勝手な妄想（錯覚）による「私」という姿は、
その自然な生の流れを
妨害するダムのようなものです。

ですから、
「私が在る」という妄想ではなく、
その「私」を取り除いて、
「在る」だけになってみて下さい。
意識だけが「在る」に
なってみて下さい。

あなたが体内に宿している「私」・・・
それは本当に妄想。

「完全に自分を空っぽにし、
覚醒した愛の意識だけになる」
という秘法、
これこそが
あらゆる宗教やスピリチュアル世界が
探し求めてきた秘薬であり、
これを飲み込めば（理解すれば）
不死になるのです。

なぜならば、「死すべき者」が
もうすでに
不在だからです。空っぽだからです。

もし、あなたの体内に
「何か」が存在していたら、
その「何か」は
必ず死なねばならない。

でも、何も居ないなら、
絶対に
死にようがない。

もう「自分」も「私」もいないのだから、
自分は消えたのだから、
あとに残っているのは、
永遠の愛の意識と、
不滅の光の
生命だけです。

私たちが最終的にやらねばならないこと、
それは
目的を超えた目的といえますが、
大いなる全体愛の意識として
目覚めることだけです。

そして、それが
これからの新たな世界における
不可欠な要素なのです。