4分33秒
今でも時々
ご質問がありますので
またしつこく
書かせて頂くのですが、
私たちは「人間」ではありません。
人間という人工物を
観ている意識が私たちなのです。
人間という概念(ロゴス)は
作りものです。
ロジックの力によって、
ノイズの命の世界から
エネルギーの一部を
切り取っただけの人工物です。
私たちの意識は
混沌に属しており、
常にエネルギーを
放ち、
広大で自然なノイズになって
いるのが本当の状態です。
本来、ノイズは、
小うるさい雑音ではなく、
無音に近い「スー」です。
まさに素(ス)です。
私たちの意識から
あふれ出す生命エネルギーは、
樹木と同じく「自然物」で、
そこに決まった秩序など
無いのです。
予測不可ですから、占いや
学問の範疇には収まりません。
果たしてどれだけの方が
そこに気付いて
おられるでしょうか?
固定化された秩序など無くて
一回性の調和として
表出するだけです。
ピアノという楽器も、
外側は木だし、
中は鉄だし、
もともと自然界にあったものを
取り出してきて、
人工に人工を重ねたものです。
この人工的に
秩序化されたものを、
本来の自然物として
扱うような
意識になっていって下さい。
単なるピアノとして見るより、
自然界の聖霊
として見るほうが、
ピアノはイキイキして、
活躍の場を広げるのです。
自然物としての
聖霊が発している音を、
ノイズの中から
聞き出してあげる(取り出してあげる)
ようにすることが、
ピアノが放つ命への
敬意だと思うのです。
この人型生命体のことも、
自我という性格存在
として見るのではなく、
自然な生命の躍動、
まさに聖霊として見て、
敬意をはらっていくことが
大事だと思います。
あなたは、
ご自分の生命(聖霊)の音声を、
総合的なノイズの中から
聞き出してあげていますか?
真の自分の声を、
命の喜びの叫びを、
チャネリングしてあげていますか?
それとも、すでに
秩序化された自我の主張
(他者から挿入された主張)
ばかりに
意識が向いていますか?
「素地」と「図像」で言うと、
世間的には図のほうが
意味あるものと見なされ、
図をいかに美しく仕上げていくか
が大事にされてきました。
音楽で言うと、
音を、いかに意味のある
立派なものに
仕上げていくかが、
何よりも大事にされてきました。
でも、そうではないのです。
アメリカの
ジョン・ケージ(1912~92)
という音楽家は、もう一度
「素地」のほうに目を向け、
素地としてのノイズを
聴いてみようとしました。
音という一回性の命を、
人工的な秩序と操作から
解放することを
提唱したのです。
「4′33″(4分33秒)」
という彼の作品がありますが、
何か意味のあるような
秩序化された演奏は
全く行われません。
すると、聞き手の意識は
自ずとノイズへ向かいます。
ノイズから切り離された
特別な意味ある演奏へと
向かうことなく、
自然なまま、ありのまま、
混沌としているまま、
それでいて、とても豊かなものへと
聞き手の意識が向かいます。
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