もし、あなたのマインドが
快楽を経験すれば、
必ずさらなる快楽を
未来にも欲求します。
その願いを
未来に投影するのです。

あなたの意識は
「水平な時間移動」を
してしまいます。

不愉快な経験をしたなら、
未来では絶対に避けたい
と欲求し、何としてでも
「こうあって欲しい」
という願いを
未来に投影します。

やはり意識は
「水平な時間移動」
になってしまい、
今ここを十全に
受け取れません。

過去と比較せず、
未来とも比較せず、
今だけを受容的に生きていると
内側には常に静寂しかなく、
今という一瞬に
どっしりと居られるようになります。

そして、マインドが
自分の快楽を
未来へ欲求しなくなると、
静かで純粋な意識が
やっと「垂直」に育ち始めます。

他人の至福や、全体の繁栄に、
今までに無かったような
深い気遣いを
感じられるようになります。

今という一瞬（創造のゼロ点）は、
あまりにも繊細で、微妙で、
短くて、原子的ですから、
ちょっとマインドや感情に
引きずられただけでも、
繊細な「今」を
見失ってしまいます。

私たちのマインド（自我）は、
決して「今」という
不動の瞬間を使えません。
なぜなら、動きこそが
マインドですから、
あなたの意識が不動になると
マインドは消えるのです。

意識が「今」に醒めていれば、
マインドは消えます。
逆にマインドが波立って
そこに引っ張られれば、
意識は振り回されます。

今という不動の
魔法のゼロ点（死と新生の１点）
を使えるのは、
真の意識だけです。

マインドは
過去のパターンの中と、
未来への投影の中
でしか動けません。

過去を考えないで、
未来へも投影しないで、
純粋な「今」だけを
経験して体感し続けることです。
あなたに与えられた
今この瞬間だけが、
永遠の全てです。

私たちは、あまりにも、
欲求や、マインドや、
感情に固執し、
一体化してきました。

このマインドからの自由、
感情からの自由、
あらゆる野心と
欲求からの自由、
これが解脱であり、悟りの境地です。

パラドックスですが、
悟りへの欲求からも
自由になります。
そうなれば、
「起こるべきことが起こる」
ようになっていきます。