感情は、思考よりも
深いレベルに抑圧されていきます。
霊的な旅（神ながらの道）や
瞑想においては、
思考の浄化よりも
感情エネルギーの浄化
のほうが役に立ちます。

昨日の提案は
「聴くこと」でした。
二つ目の今日の提案は
「感情の浄化」です。

あなたの生における
活動のほとんどが、
感情の世界に
端を発しているからです。

意外にも、人は
さほど思考に従って
生きているわけではなく、
より感情に支配されて
生きているのです。
あなたの行為のほとんどは、
感情に影響されているのです。

あなたは何かを考えていても、
時が過ぎれば
別のことをしていることに
気がつきませんか？

「もう二度と感情的にはならない」
という思考を持った
にもかかわらず、
いったん感情が湧き出すと、
さっきの思考など
脇に追いやられて、
感情的になってしまいます。

これは、思考と
感情エネルギーのあいだに
根本的な違いがあるからです。
感情には、思考など太刀打ち
できないほどの強いエネルギーが
内包されているのです。

ですから、感情の次元で
「変容」が起きない限り、
単なる思考や決意や
内省だけでは、
生の革命をもたらす
ことができません。

霊的な道を歩むには、
「感情の浄化」が
最も基本的なポイントとなります。

多くの人は、自分の内側に
死への恐怖（死衝動）が
プログラムされているために、
怒りや敵意や憎悪の感情を
引き起こすことで、
偽の強い力を感じようとします。

怒り・反発・憎悪の
境地にいることで、
生きる不安や、
死への恐怖をごまかすのですが、
偽のパワーでしかありません。

これまでの人類の歴史と国々の歴史は、
私たちが敵意のエネルギーの
生み出し方しか知らない
ことを示唆しています。

ヒットラーも
自伝に書いているように、
表面的に国を強くしたければ、
敵意と憎悪を創り出す
ことに尽きるのです。

身を守るという恐怖心を
ごまかすためには、
憎悪や敵意という多大な
感情エネルギーを
生み出すことが早道でした。

さてここで、感情を、
恐怖と不安をごまかすため、
不純エネルギーにするのではなく、
本来の純粋なエネルギーになりうる
つまり真のパワーになりうる
四つの側面を
お話ししたいと思います。

■第一の側面は
万物一体愛（全一愛）そのもの、
■第二の側面は慈悲
（大いなる受容）、
■第三はアッパレな快活さ、
■第四は感謝

これら「純粋な感情」を
人生の中に引き起こして
取り込むことができるなら、
あなたの感情の浄化は
すべからく完了です。

逆に、エネルギーが
反対方向へと向かい、
不純な感情の
母胎となる側面も
四つあります。

■万物一体愛の反対は、
憎悪や敵意。
■慈悲の反対は拒絶。
■アッパレな快活さの反対は
不安や陰鬱。
■感謝の反対は恩知らずです。

あなたが憎悪の境地で
パワーを感じるクセであれば、
覚醒と沈黙（聴く）の境地では、
パワーを全く感じられず、
弱々しくなっていきます。

つまり、宇宙には無いような
不純で不自然な感情に
支配されているということです。
この不純な感情が
強ければ強いほど、
あなたは自己の内側には
入れなくなります。

愛の源泉は内側にあるのに、
あまりにも不純な感情ばかりを
引き起こす方法
しか知らないため、
そこにしがみつくからです。

ここで一念発起して、
純粋な感情を引き起こしていく
チャレンジをすると、
感情の浄化が起きて、
究極のパワーを知ることが
できるようになります。

憎悪や敵意は、
外側の誰かや何かに
反発して生まれます。
ですから、
外側に誰もいなくなれば、
あなたに憎しみが
湧くことはありません。

不純な感情は、
必ず相手を必要とし、
相手と関わっています。
憎悪は外側から引き起こされ、
外側でつくられるのです。

ところが、愛は
外側に誰もいなくても、
あなたの内側で生まれます。
もともと備わっているから、
外との関わりを必要としません。
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※４月２日（日）のブログは
お休みさせて頂きます。
月曜の内容は、不食と禁欲
にまつわる大きな誤解に関してデス。