世間によって作られた
偽の中心（エゴ）から生じるものは、
究極的には欲求不満だけです。
至福も、生きる喜びも、
「真の中心」からしか起こりません。

真の中心だけが
ビッグバンを起こし、
エクスタシーへと、
最高次元へと、
未知なる可能性の開花へと、
あなたを導くことができます。

あなたは自分の真の中心
（純粋な意識）を
見失っていたとしても、
その中心が破壊
されたわけではありませんから、
再び根付くことは可能です。

あなたが葛藤し、苦悩し、
いつも緊張しているのは、
先天的な真の中心と、
後天的な偽の中心との、
二つの中心を持っているからなのです。

真の中心（天意）だけに
根付くことができたら、
偽の中心（エゴ）はやがて消え、
苦悩も葛藤も迷いもなくなり、
あなたは全体性を取り戻して、
パワフルな喜びにあふれることになります。

真の中心は、
あなたの「ど真ん中」にあり、
偽りの中心は、周辺部
（つまり浅い表層）にあります。

真の中心は、ますます成熟し、
発展することができますが、
偽の中心は未熟さを肥大化するだけで、
成熟はしません。幼稚なままです。

知識の蓄積を肥やし、
お金の蓄積を肥やし、
成功のカタチは肥大化させますが、
愛に成熟できず、
精錬されてもいきません。

成熟することと、
蓄積することの違いを
明確に覚えておいて下さい。

世間や社会が
あなたにできることは、
真の中心を
無意識の奥底に抑圧し、
あなた自身に気づかせない
ようにすることです。
真の中心に対して
無意識になるように
仕向けます。

偽の中心を肥大化させるために、
ビジネスや、恋愛や、娯楽や、
マネーゲームなど、とにかく
外側を追いかけることに
成功のイメージを持たせます。

こんなことに気づかないようなら、
まるで奴隷のような人生です。
あなた自身が奴隷をやめ、
唯一無二の「独り」の尊厳を
取り戻すためには、
自分の真の中心、自分の真の根源、
そこに再び根付くことしかないのです。

そのためには、
「自己想起」が有効です。

「我、今ここに全一愛として在る！」
という目覚めた意識を
想起することによって、
自己の焦点が、
エゴから全面的に移動できます。

「自分は全一愛として在る」と想起し、
それを忘れないことです。
何かをする時も、話す時も、
必ず「自分は全一愛として在る」と
想起してからにするのです。

さもないと無意識に
偽の中心から行うことに
なるからです。
「我、ここに全一愛として在る」
という想起を、
あなたの根源に達するほど
深いものにしていって下さい。

一日中、自己想起できれば、
あなたは覚醒者（キリスト意識）
となっています。