内も外も虚空(Part2)
私たちが映画館に入って
画像をみるとき、
スクリーン上に映っているのは
うつろな投影に過ぎないことは
重々承知しているはずです。
でも、その影にだまされて
取り込まれていきます。
そして実際に
生々しい感情が
浮かんでは消えていくのです。
悲劇の場面では本気で泣き、
幸せな場面では
とことん笑ってしまいます。
映画館が暗くしてあるのは、
そのためです。
自分が誰であるかを忘れて
没頭できるように
設定してあります。
あまりにも幻に
夢中になり過ぎてしまい、
幻に実体があるかのように
錯覚しはじめるほどです。
これと同じで、
あなたの肉眼に映る
今までの幻の世界は、
感情に飲み込まれた、
感情に翻弄されて支配された、
過去の物語の再上映シーン
でしかありません。
真のあなたの
愛の投影では
なかったのです。
そして、私たちが絶えず
「この世界は空であり、
一瞬の夢にすぎない」と見なし、
そのように瞑想して、
世界は「あなたの内なる影」
でしかないという
理解が深まったとしても、
そのことによって
全世界が消滅したりはしません。
外側が幻影にすぎないことは
重々承知していても、
それでも物理次元への
愛の投影(創造)は
続いていきます。
覚醒して達観した者だけは、
映画館において
画像が見えなくなる
なんてことは
絶対に起こりません。
他の凡人たちには
夢や幻が見えて、
覚醒した者には
スクリーンしか見えない
などということは
起こらないのです。
覚醒した者にも
全世界は消えることなく
ちゃんと見えます。
ただし、「見え方」が
徹底的に異なってきます。
世界はあり続けるけれど、
そこに向けていた
執着するほどの重要性が消え、
あまり実体を
もたなくなっています。
そして内と外の
バランスがとれてきます。
あなたが
「この世は全て虚空である」と
真底から理解できたとしても、
それでもこの世界は、
変化しながら
未来永劫あり続けます。
そして、世の中は
依然としてそこにあっても、
その確実性は失われ、
単なる各自のマインド(自我)が
投影されるだけのゲーム場
に過ぎないことが
分かってきます。
外側の事物というものは、
あなたが確実性を
与えた分だけ、
強烈にリアルに
見えてくるだけなのです。
いかにもリアルに見える外界から、
そして、いかにも
リアルに見える自我から、
あなたが現実感の
エネルギーを
全て取り返すと、
初めてあなたの
内側の真の中核
(真の自己)が
現れてきます。
そして、ようやく
ここからが、
あなたの霊的な意識の
夜明けなのです。
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