私たちは、愛を一体
なんだと思ってきたでしょうか？
単なる甘い情緒でしかないと
思いこんできたのでは
ないでしょうか？

単に生きて
食べていくためなら、
必ずしも愛などなくてもいいし、
愛は、生活必需品では
なくなっていました。

私たちは愛を勘違い
してきたのです。
愛は、単なる甘い感情や
フィーリングではありません。

愛は宇宙の全てであり、
万物万我を創っている精髄
のことです。
宇宙の糊（のり）と
言う人もおられますが、
まさにその通りです。

生活必需品どころか、
宇宙的規模の
必需品だったのです。

虚空は、人の頭脳や
知識を超えた叡智を持ち、
愛によって創造の叡智を
放っていきます。

虚空の愛は、
あらゆる全てを、
そして私たち各自を、
適材適所（あるべきところ）へ
導いてくれる永遠不変の本質です。

愛は、宇宙創造のための
叡智を運び、
全てを統治する
天上の力なのです。

あらゆる全てとの間に、
中立に愛の運びが起こると、
それはこの上ない
エクスタシーとして
感じられます。

つまり、宇宙の本質は
究極のエクスタシーです。

現代人の多くが
エクスタシーから
大きく外れて、
不自然な思考と感情で
生きています。

逆に大自然の全ては、
その本質をエクスタシーに
置いています。
愛の円環（交歓）が
普通に起こり、
それがエクスタシー
となっているのです。

自然界の花々や
山川草木が、
なぜあんなにも
美しいのでしょう？

それは、彼らが風と語らい、
他の花たちと語らい、
あらゆる全てと
愛で交歓しあっているからです。
愛の円環によるエクスタシーで
満ちあふれているからです。

彼らは、お互いの愛を
受け容れあっています。
愛を受容しあっています。

現代人も、是非とも
このエクスタシーにこそ
究極の目的を置く必要
があるのです。

愛の円環によるエクスタシーは、
全ての人の願望や目的を
超えた「超目的」であり、
あらゆる理想を超えた「超理想」です。

宇宙の根源土台であり、
究極の創造原理
です。

せっかく虚空の中に
陰陽（き・み）の創造システム
が創られても、
そこに愛の円環
（陰陽の融合）が
起こってこなければ、
何も創造されませんし、
進化リニューアルできません。

このお互いの愛の
受け容れ先は、
それぞれの内なる中心（ゼロポイント）
ですが、この真の中心は、
四方八方からの愛を全て
受け容れてしまう谷底であり、
あらゆるものが
ここへ流れこみます。

新しい生命力も創造性も情報も、
全てが愛によって
ここへ流れ込むのです。
そしてまたここから溢れ出します。
内なる中心の谷底は、
永遠の命を持つポイント
と言えます。

この内なる中心が
失われるとき、
つまり、私たちが
愛の受容先を忘れる時、
内なる中心は眠り、
覚醒しなくなります。

現実を状況分析したり、
いつまでも自分や他者を
分析しているならば、
内なる中心を完全に
忘れてしまいます。

ですから、
中心が眠ってしまい、
受容の働きが
機能しません。

いつまでたっても
内なる中心への愛の
受容が起こらず、
愛の円環が起こらず、
不幸なままになります。

あらゆる悲劇と不幸は、
たった一つの欠落から
生じています。
真の愛（自他一体愛）
の欠落です。

あなたの中心にあるべき一点が眠り、
偽の中心から生きているのです。

中心にあるべき一点とは、
ゼロポイントという谷であり、
これをMind（マインド）と書きます。
偽の中心である自我のことを
mind（マインド）と書きます。

分析思考ばかりですと、
偽の中心を
機能させます。
真の中心が
ダメになります

ですから、今までのように
mindの思考に従って
生きるのではなく、
虚空の思考（天の意志）
であるMindに添って、
四方八方からの
愛を受容して生きて下さい。