肉体と二人羽織り
18日の男性限定セミナーの後、
少し買い物をし、ついでに外食もしたのですが、
その食事中、ある瞬間を境に
不思議な感覚が起こりました。
「あ!意識が肉体から離れた!」
と思ったのです。
決して幽体離脱したわけではなく、
ただ、意識が肉体との「同一化」を
完全にやめた瞬間でした。
今までは、意識のほうが
肉体に「馬乗り」になって、
いい気になっていたようで、
まるで落馬したような感覚でした。
もっと的確に言いますと、
「二人羽織り」ってご存知ですか?
あんな感覚になったのです。
私たちの意識のほうは、
物理的な手足を持っていないので、
美味しそうな料理を目にしても、
意識だけでは まさに
手も足も出ないわけです。
さらに、「美味しそう」とか
「美味しい」という情報さえも、
(目や舌を通じて)肉体が
情報を伝えてくれないと
サッパリ分からないのです。
とにかく意識は、
単独では何もできず、
今ここに「ただ在る」ことしか出来ない。
そんな意識のほうへ、
肉体が(口を通じて)
食べ物を運んでくれるのですが、
それがまさに二人羽織りを
やっている感覚だったのです。
私の意識が「食べる!」
という意志を持つと、
阿吽の呼吸で手が動いて、
せっせと料理を
食べさせてくれるわけです。
シンクロ競技者も顔負けの
絶妙な間合いで、
意識の意図に合わせて
肉体が同調して動いてくれます。
意識は、今ここに
チョコンと座っているだけでいい。
ものすごく誠実な動きで、
実にかいがいしく
食べさせてくれるのです。
その瞬間、私の意識は、
肉体のけなげな深い母愛を感じ取り、
しみじみとした気持ちになりました。
まるで自分ではない
全く別の生命体が、
私に尽くしてくれているのが
分かったのですから!
そして、今までは、
食べ物は、肉体のほうが食べている
とばかり思っていましたが、
逆だと気付きました。
むしろ肉体は、意識のほうに
「食の美味しさ」を
提供してくれていたのだと気付きました。
妻よ!本当に気付かなくて
ごめんなさい!
私の意識に向かって、
お料理を「お供え」
してくれているような、
不思議な感覚でした。
(あの世に属する意識にとっては、
この世の肉体のヘルプなしには、
何もできないのですね)
そんな不思議な体感をしたせいで、
今日ほど肉体を
対等なパートナーだと
感じた瞬間はありませんし、
妻だと実感した日はありません。
それに比べて意識のほうは、
亭主関白でちょっと偉そうと言いますか、
ただ決意するだけ
(つまり肉体へ命じるだけ)。
あとは全て肉体が引き受けるわけです。
「なんてけなげで、
なんていじらしいのだろう・・・」と
泣きそうに感動した私は、
この妻にお世話される愛に包まれながら、
まるで新婚さんのような
甘い気分になりました。
できていたつもりでしたが、
できていなかった肉体との結魂が、
本日、生まれて初めて、
めでたく完了しました。
(メンズ・セミナーで、「肉体は妻なのだ」と連呼したおかげです)
意識はやっぱりアホな夫だと思います。
たとえば覚醒した瞬間でさえも、
何かを理解できた瞬間でさえも、
肉体のことなどすっかり忘れて、
意識だけが単独で偉そうに
舞い上がってしまったりする。
こんなにもかいがいしく付き添って、
色々と世話してくれる肉体という妻を忘れ、
まるで意識だけで全てを
仕切っていると錯覚してきたなんて。
食べ物だけでなく、
他にも気づいたことがあります。
たとえば、かわいいセーターを着て、
ルンルンしているのは、
肉体のほうではなく、
意識の側です。
肉体のほうは、
ただ心地よい衣服であれば、
ボロでも何でもいいのです。
肉体にとっては、
意識の愛さえ感じられたら、
服にもハンドバッグにも
お金にも興味などない。
意識が真の意識として目覚め、
純粋で全一な愛になってくれれば、
肉体にとっては他には何もいらない。
まさに、
「あなたが愛であれば、それでいい」
のです。もし、眠りこけた意識のままであっても、
それでも肉体の愛は変わらないし、
あなた(意識)のもとを去りはしない。
あなたの意識が肉体を見捨てても、
肉体は意識を見捨てない!
夜になって、眠くなって休むのは
意識のほうだけで、
肉体という妻は、
いっときも休むことなく、
夜通し働いている。
そんなことも忘れていました!
あ~!まだまだ奥が深いです!
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