ひとたび、「どうやって虚空に入る？」
という思考のワナにハマッてしまうと、
過去の「悟りゲーム」（アセンション・ゲーム）
と同じことを開始してしまうだけです。

虚空に帰還することは、
あなたの努力の結果でもないし、
あなたが達成するべき
目的ゴールでもない。

虚空は、
たった今の基礎であり、土台だから、
たった今、虚空に気付いて
認識することでしかない。
それそのものであったことを
気づくしかない。

それはただ、
虚空があなたであるという「認知」
に過ぎない。
ただの「記憶回復」でしかない。

ハッキリ言って、
肉体の中に生きて動いて
存在しているのは、
虚空の働き（死と新生）
であって「あなた」じゃない！

「自分」「個人」などと言うのは、
嘘の概念でしかない！
バーチャルな考え方の
ひとつでしかなく、
頭に湧いたバブルでしかない。
はかない泡、
水面の「あぶく」に過ぎない。

実はハッキリ言って、
あの世にもこの世にも、
虚空（源神・全母）以外、
なんの空間もありはしない。

この虚空空間が、
愛と喜びの知性
に満ちた観察意識で、
あなたはすでに
「その意識そのもの」なのです。
もうとっくに！

そして、ただ、
その認識が欠けているだけです。
思考の枠、言葉の結界、
意識の眠りによってです。

真実への認識が欠けている、
このことを認めたくない時、
多くの人はプライドか
恐怖感でごまかす。

「怖い」と言っては、
何らかのカタチに
同一化して逃げるか、
「虚空」に抵抗し、勝ちたがり、
支配下に置きたがり、
何とか虚空を征服しようとする。

あなた「が」虚空に入滅しようと
力んだ時点で、
我のカタチが強化される。
虚空とカタチと、別々になる。
我という主体が消えたなら、
ただ虚空だけが残る。

その壮大な意識の海が
あなたの「全貌」であり、
そこは特定の個人だけを
在らしめようというような、
エゴイスティックな意図は
皆無なのです。