先日お伝えしましたように、
私たちは子供の頃に、真っ先に
【自分のもの】という所有に気がつきます。
その次に、
所有物の中心を【自分】として気付きます。

これは偽の自分ですが、
所有の中心が【自分】だと思いこんだ瞬間から、
この自分が生き延びるためには、
外側の【あなた】という他者を
エネルギー的に「所有」し、
支配していかねばならず、
人身操作術（掌握術）を開始します。

操作するとか、コントロールするという
概念そのものは中立ですが、
そこに自分の個人的な
支配の意図が入り込んでしまうと、
醜悪な操作術になっていきます。

たとえば、誰かを味方につけようとか、
相手から好かれようとすることも、
実は人身操作術です。
これをManaは
「そでの下・作戦」と呼んでいます。
「越前屋、おまえもワルよのう」の、
ワイロ作戦と同じ。

それはほとんどの人にとって、
あまりにも無意識な状態で
行われてしまう操作術です。

なぜ多くの人に（あるいは特定の人に）
好かれようとするのか、
なぜ共感して賛成してもらおうとするのか、
なぜ味方になってもらおうとするのか、
よくよく突き詰めてみて下さい。

人身のエネルギーを所有して、
自分個人の都合のいいように
使いたいからではないですか？
まさに支配したいからです。

好かれよう、味方になってもらおう、
あなたがそのような思いになっている時、
エネルギー的には外側に対して
「ヘコヘコする状態」になっています。
どんなに威圧的にふるまっていても、
中身のエネルギーはヘコヘコしており、
オーラもスカスカになっています。

好かれよう、気に入られようとして、
あなたがヘコヘコするたびに、
イキイキしていた天意の波動は下がっていき、
いのちの輝きは失われていきます。

あなたは、このようにして、
「根本的な尊厳」を徐々に失っていくのです。
では、私たちの根本的な尊厳とは
いったい何のことでしょうか？

ズバリ、
「生きているだけで価値がある！」
という真の尊厳！！

この尊厳を失うと、
自我はプライドという代用品で
埋め合わせしたくなり、
ますます人身への操作に
明け暮れるようになる。

さらに気に入られよう、もっと賞賛されようと
無意識に努力し、
いのちをスカスカにすり減らし、
「生きているだけで価値がある」という
「根本的な尊厳」を
やがては完全に消失してしまうのです。