自我システム

| すぴりちゅあるブログ

 

今一度、自我システムが発生する由来を
知っておいて頂こうと思います。
それは子供の頃から起こるのです。

Stained glass depicting the Virgin Mary holding baby Jesus

どの赤ちゃんも、
母の子宮の中では(=虚空の中と同じで)
この上なく深い至福に満ちています。
子宮の中の赤ちゃんは、
完全に母親の空間(=虚空)と調和しており、
母親と別な存在であることなど
全く知りません。

 

子供には、まだ自他の「境界線」がないため、
母が健全なら、赤ちゃんも健全。
母が不安なら、赤ちゃんも不安。
母親の状態が何であれ、
子供にとって「境界線」が全く無いということ自体は、
最も純粋な至福状態です。
ところが、それは必ず失われていくしかない。

 

いったん誕生してしまうと、ヘソの緒は切断され、
子供は自力で呼吸を開始する。
子供は母親との
完全なる「結婚」の状態にあったのですが、
今それは失われ、母と離れてしまう。(離婚)

 

子宮の中では、母親が自分そのものであったのに、
誕生後は、「自分とは何者か」を
見い出さなければならなくなる。
子供(=私たち)がいったん誕生してしまうと、
彼の全存在は
自分とは何者か」を知るための探究の旅となる。

 

はじめに子供(=私たち)は、
【自分のもの】(mine)に気づくようになる。
その後、【自分】(me)に気づき、
そして【あなた】(you)という具合に進む。
正確に、きっちりと、この順番で推移していく。

 

まっ最初、子供は【自分のもの】に気づく。
「このオモチャは自分の物」
「このママは自分のもの」
というように、子供は所有し始める。
これが私たちの自我(エゴ)の構造であり、骨組みです。

Playful family

 

幼い子供(=私たち)は、
その可愛い「仮面」の下で、
実に嫉妬深く、所有欲が強い。
ほとんどの子供は、
自分のママやオモチャを守ろうとし、
そのくせ、ありとあらゆるものを
他の人から上手に(時に暴力的に)
取り上げようとする。

 

自分の所有物に執着し、
なわ張り支配権を主張する。
どこかの政治家みたいに・・・。
いったん【自分のもの】が入ったが最後、
あなたの人生は
競争・闘い・暴力・攻撃・苦闘の連続となる。

 

【自分のもの】(mine)の次に来るのは
【自分】(me)です。
子供が「これは自分のものだ」
と主張できるものを所有していると、
この主張を通して、
突然、「自分こそが所有物の中心だ」
という思考が現われてくる。

 

所有物が子供の縄張り(境界線)となり、
【私】という新たな考えが出てくる。
そして、この【私】にドンドン慣れていくと、
縄張り(境界線)の外側に居るのが
【あなた】だということが明確になっていく。

 

子供にとって、他者が明確になるにつれ、
自他は分断され、
物事はバラバラになり始める。
人生そのものがバラバラになっていく。

 

 

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