◆長くなりますが、システムに関する続編です。

あらゆる古い偽システムが崩壊しつつあり、
私たちの意識に
根本的自由がもたらされようとしています。
言語（ことば）や思考もシステムですが、
それらに縛られる必要がないということに
気づく方が増えています。

今までの社会システムは、
ほとんどが「男性性」に
片寄ったものばかりでした。
本来ならば、先行すべきは「女性性」
であったにもかかわらず、
「女性性＝女の特徴＝女々しい」
という図式の思い込みがあったために、
男たるもの「女性性」を出してはいけない
という暗黙の足かせルールがあったのです。

そのうち男性は、
「自分は女性性など全く持っていない」
と自己暗示をかけ、
その分を補うために、
ますます男性性を強めながら
片寄っていったわけです。

男性性だけを優位とする社会システム、
このアンバランスによって
男女ともに不幸になり、
女性性を発揮することが
できない世の中になっていきました。

今までの「家族システム」
「お母さん・お父さんシステム」
「仕事システム」「金銭システム」は、
「男性性」を先行優位とする古くて未熟なシステムであり、
私たち全員が
「真の自己」を完熟させて生きられないような
奴隷システムだったのです。
こんなもの、
宇宙の真のシステムではないのです。

特に世の中にありがちな、
「母親とは、こうあるべき」
というプログラミング機能は、
お母さんシステムの中枢をなしている。

女性性を操作しようとして、
「これをしろ、あれをしろ」と、
そこらじゅう押したり引いたりする男性性の
暴力を浴びることによって、
お母さんたちは、
内なる真の秩序（虚空のシステム）が
分からなくなっていく。

お母さんたちは
「母は、こうあるべき」という旧システムなどに
操作されなくていい。（もちろん、お父さんたちも）
どうすればいいかは、
システムの外に出れば自動的に分かる。

女性性と男性性とが調和して
中立であれば、
真の秩序（虚空のシステム）が現われて、
自ずと分かる。

男であれ女であれ、まず女性性が先行してから、
男性性の発揮と活躍が行われるのが
自然で普通なことなのです。

つまり、全体性、統合、受容性、
そういった女性性の母体があってこそ、
個性発揮という
「枝分かれ繁栄」（真のシステム）
が可能になるのです。

意識覚醒という今の時期において、
特に男の肉体を持つ方々にとっては、
古い保守的なDNAとの葛藤が増すでしょう。

今までの男性性優位のシステムに対する価値観を、
やがては手放さなくてはならないと気付きつつも、
なかなか切り替えることに
踏ん切りがつかないからです。

もちろん、女の肉体を持った方でも、
男性性優位のシステムにまんまと呑み込まれて、
女性性を完全に否定して、
抑圧している方もおられます。

「あいつ（男）に負けたくない！」とか、
「女に負けるのか！？」
という恐れはニセモノですから、
プログラムされた思考に過ぎないので、
そんな想念にだまされないで下さい。

二極化し、分断された内面を、
今こそ統合する時なのです。
女性性を先行させることは、
男性性の負けでもなく、
劣っているという意味でもないのです。
女性性は男性性の母体です。
この二つは、創造の「父母原理」であって、
「勝ち負け」のお話しではありません。

共生、共栄、万物一体愛
といった表現で言われるように、
私たち自らの意識が、
宇宙、銀河、地球、森羅万象、自然界と溶け合って、
分断なく「全体ひとつ」になる意識、
つまり女性性の意識が
先行する（土台になる）ことが求められます。

男女を問わず、女性性を土台とし、
各自の中にある分断された
「女性性・男性性」
が手をつないで、
中立に統合されれば、
真の自己（真のシステム）（個性）が
立ち上がることができます。

私たちの内なる女性性・男性性が統合されて
「中立」になることは、
中性になってしまうわけではありませんので、
誤解しないで下さい。
むしろ性別にこだわっていた時なんかよりも、
ずっとイキイキとした自然な
セクシャリティが放射されていくようになります。