「苦しみ」に意識的であれ
実は、苦しみには崇高な目的があるのです。
意識を覚醒させて、
自我メカニズムを解体するという目的です。
苦しみのおかげで、
その原因となっていた自我メカニズムを
見つけることができ、
結果としてそこから離脱できるのです。
私たちが、真の自己である「意識」を忘れ、
単に機械的な構造物である自我(エゴ)に同一化する時、
意識やいのちの躍動が
実に不自由になります。
その状態を苦しみと言うのです。
でも、いのちが躍動せず、
苦しみを感じるからこそ、
いのちを抑圧している自我という「構造物」に
気が付くことができるのです。
ですから、あなたの苦しみを決して無駄にすることなく、
是非とも意識的な気付きとして活かしたいものです。
一番もったいないのは、
「私は苦しむべきではない」
という考え方に固執し、
苦しみと闘ったり、抑圧してしまうことなのです。
苦しみを長引かせる原因、
苦しみを繰り返す原因は、
「私は、苦しむべきではない」
「私だけは、苦しんでいいはずがない」
といったような思考そのものにあるのです。
先日、ある海外ドラマを見ていて、
びっくりするほど感動したことがある。
それはこういう内容です。
人間の娯楽と快楽のために、
ある研究者グループが精巧な人型ロボットを作り、
それらを集めた町を作った。
そこでは人間はロボットを殺してもいいし、
好きなことができる。拳銃の打ち合いになっても、
ロボットは死ぬが、人間は死なない。
ロボットたちは、研究者たちからは「ホスト」と呼ばれ、
死んでも修理されて、
何回でも「同じキャラ」としてプログラムされる。(まさに輪廻)
感動したのは、
研究者のTOPである博士のセリフですが、
「我々は、ホストが【意識】を持つことは望まない。
それに、人工物は【意識】を持つことがない。
だが、【思考】を神の声だと考える個体(ロボット)が現われた」
と言ったことです。
ロボットの思考は、
研究者たちが全てプログラムしたものばかりで、
それによってロボットにも自我が立ち上がったわけです。
でも、意識が無いから、
せいぜい思考を神の声と思うことしかできない。
すごく分かりやすいお話のドラマです。
私たちも、もし意識が眠ったままなら、
意識を持たない人工ロボットと同じことが起こり、
プログラムされた思考を「自分の声」だと思ってしまいます。
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