根本的に、真っ先に私たちは、

「分断されている自己（存在）」

という信念を握っています。

全ての不幸と苦渋は、

自己にまつわるこの最初の信念が

唯一の原因です。

私たちは、肉眼で

表面的なカタチしか見ていないから、

各自（＝空間存在）が

まるで別々に分断されていると思い込み、

それぞれ勝手に生きるしかないように

思えるわけです。

その浅はかな信念から、

敵と味方という概念が生まれ、

恐怖・戦闘態勢・残虐な暴力性が

創られてきたのです。

恐怖や、権力欲や、貪欲な所有欲は、

後付け設定みたいなもので、

そういうものが頭とマインドを

機能不全にした原因ではないのです。

私たちが狂ってしまった究極の原因は、

私たち全員の内面に深く根ざした真の姿を忘却して、

別の姿を信じたことです。

自己にまつわる幻の姿（嘘）を信じたことです。

集団的な催眠術にかかって

嘘のほうを信じ、

頭と脳とマインドを

機能不全にしてしまいました。

ですから、恐怖や不安や、

みじめさや悲しみや、

怨恨や反発などの感情は、

私たちの不幸の

究極の原因ではないのです。

そういう感情的な苦渋を、

どれほど癒やそうと頑張ってみても、

ただ一時しのぎになるだけで、

不幸の根本は解消されません。

「分断されている自己」という嘘ではなく、

「全体ひとつの自己」という真実に覚醒するしか

解決はありません。