自他の区別が無くなった時

思考・理屈・解釈が起こらなくなった時

あなたという個人が消え、

激しい感情興奮が失せ、

アイデンティティが消え、

全く何者でもなくなっていくと・・・・・

あなたは広大で深遠な「永遠の無」になる。

その時　初めて

全一・全体・調和・豊かなるものが

あなたを通じてこの世に出てくる。

そして、いったん出てきたら、

それが「あなたそのもの」となって

今後は、その「真の自己」が自動的に

ますます拡大し、深みを増しながら更新される。

ところが、もし、あなたに自他の区分があり、

自分個人という意識が少しでも残っているなら

あなたは、全体とは別個の

「単独のモノ」として動くことになる。

だから、全体の流れに添えなくなる。

全一・全体・総合的な虚空に反抗して

孤独に動くことになる。

あなたは創造主に抵抗し、

闘争していることになる。

大いなる「虚空の流れ」（真の現実の更新）に乗れない。

そうなると、たとえあなたが、誰をそばに置いてみても、

いかなる富をそばに置いてみても、

ものすごい人気で飾ってみても、

不安や恐怖が湧く。

そして常に淋しい。

もし、全一なる虚空に溶けて、

深く死んでいれば

淋しさも恐怖も感じるはずがない。

それを感じるための「個人」が死んでいるのだから。

個という区別感がもう無いのだから。

すなわち、一体感しか残っていないのだから。