日本は、「ひのもと」です。
日本は、【ひ】のモトであり、【ひ】の根源ということです。
【ひ】は、あじけない言い方？では、「素粒子」「光子」のことになりますが、【ひかり】のことです。
でも、本来は【ひ】という表現のようです。

【ひ】を借りるから、「ひ借り」で、「ひかり」（光）。
【ひ】を貸すから、「ひ貸し」で、「ひがし」（東）。（太陽の方向）

私たちは、【ひ】を借りていますし、【ひ】を受けています。
このありがたい事実をちゃんと自発的に気付いて、もっと意図的に受けることを、古事記の中では【うけひ】と呼んでいます。

【ひ】は、万物の構成要素であり、「いざ、栄えん！」という「いのちの意気込み」のことです。
【ひ】は、明るく、すがすがしく、熱烈に、「共に栄えん！」という意気込みそのものなのです。
今ここに存在する喜びで、はちきれんばかりに輝いています。

その【ひ】が輝くのは、「他を照らそう！」とするからこそで、１００％全体他者のためにと思う時、最も輝きが極大になります。（極大の輝きだからイイという話しでもありませんし、それだけがすばらしいとも言っていません）
でも、【ひ】は、自分以外の他を照らすからこそ、自らの輝きが出てくるのです。
他を照らさないなら、【ひ】とは言えませんし、自らもパワーダウンして、生命力が落ち込んでいくのです。

【ひ】は、【蛇】としても表現されており、有名な「ヘルメスの杖」には、二匹の蛇がからんでいます。

賢者の杖（へルメスの杖）とは、「聖なる力（＝絶大な愛の力）」をメッセージする者が携えている杖で、力を持った杖と言われています。カドゥケウスcaduceus（ラテン語）と言います。
ギリシア語のカリュクスkarys（伝令・指令の意）から派生した語と思われています。
伝令・指令は、古事記においては「ことよさし」と表現しています。

本来の形は、先端から２本の小枝が伸びて本体に絡んでいる木の枝で、のちに、２匹の「蛇」が棒をはいあがる形になりました。
「蛇」は、大地の力を現すものとしても考えられ、ヘルメスはこの杖を印として、冥界（根の国）