今さらながら、簡単な基本的なことから見つめなおし、意識していく必要があります。

長い期間、多くの人が、「片寄った男性性」　と　「片寄った女性性」　の両極端において揺れ動いてきました。それは本当にヘトヘトになるくらいの揺れ動きでした。

自分のことだけ、種族のことだけのために、頑張って頑張って　「片寄った男性性」　を発揮してきました。その反動から（あるいは、その闇として）、引っ込み思案・怠惰・消極的という　「片寄った女性性」　を発揮してきました。

自我と種族（家族）のためにだけ奮闘してきたような、中庸ではない過去の記憶からは、やっぱり　「もう頑張りたくない」　「もうノンビリしたい」　「適当でいいんじゃない」　というような、中庸ではない意識になります。

中庸とは、過去に影響されていない、完全なゼロのことだから、動ける喜びにあふれてウズウズしていることです。

普通であればそういう状態になるはずですが、「元気であらねばならぬ」　というような考えを持つから、逆に　「過分な緊張」　が体に起こり、中庸ではなくなります。

そして、やたらと休憩が欲しくなるのです。怠惰になるのです。

実は、元気とは、「こころの元気」のことです。それを怠って、体だけを必死に元気に発奮させようと不自然な無理をするから、反動が起こるのです。

「こころの元気」　は、「よろこび」　とも言います。

自分のことだけ・種族のことだけのために生きた　「過去の態度」　を変え、全体のために生きる喜びの意志（＝こころの元気）を強く持って下さい。

過去は引きずらず、未来は思い悩まず、そうするとイヤでも　「今ここ」　に集中できてしまう。とても元気に、喜んで集中できていける。

この　「態度」　を今から習慣にして下さい。

今、目の前にあるモノゴトに向き合い、一体化して溶けこんで（SEXして）、最大のまごころで取り組む。そして工夫する。この当たり前のことを習慣にして下さい。で、あなたは悟る！

どうしたらいいのか分からなくて必死にもがいている時も、そこから逃げないで受け止めていくと、不思議なもので、ある極限まで行くと、パ～っと道が開ける。

「もうダメと思っても、何とか進もうすれば、できてしまう」　と、若尾文子さん　（ソフトバンクの犬のお母さん役）　も言っていた（笑）。

基本的には、頂いた仕事は天命と思って取り組むことが道筋です。

慣れてくると、つい無意識に、仕事が単なる　「作業」　になってしまう。そこに創意工夫は生まれないし、新化発展はないのです。