悟り　とか覚醒には、【男性性の悟り】　と、【女性性の悟り】　と、二種類あるのをご存知でしたか？

生物学上の性別が男であれ女であれ　、人は必ず男性性・女性性の両方を持っています。ですから、悟りも二種類ということです。

過去においては男性が主役で、男性優位の歴史ばかりですから、悟りの概念も男性性のものが主流で、今なお、一般的にはそれが継承されていることがほとんどです。

男性性の悟りとは

●「あ！分かった！」というような、一瞬、真実を垣間見るような、表面的な悟り

●霊性を磨き、魂を磨き、人格を立派にしていく

●皆に尊敬されるような高潔な人物になる

などなど、マインドが先行する悟りです。２０１２年のアセンション・ブームがうまくいかなかったのは、こちらの悟りに片寄ったからでしょう。

そして、女性性の悟りは

●いのち、生命、生身の肉体そのものに対する、個人を超えた　「深い敬意や慈しみ」

に目覚めるような　「愛の悟り」　です。こちらは永遠の悟りですから、これが先行し、優先するなら、男性性のマインド的な悟りなど、実に簡単なのです。

いかなる人間も、性別が女性であった時もあれば、男性であった時もありますが、やはり女性の身体の時のほうが、子供を宿す関係上、愛を悟りやすくできています。

なので、昔の男性には、それが我慢ならないから、女性が悟ることを阻止したかったのです。

結果的に、修行者や修験者は男ばかり。聖域や結界の中は女人禁制とし、できるだけ男の権力を守ろうとしてきました。

垣間見る一瞬の悟りを達成するだけのために、人生のほとんどを費やすのですが、そんな大変な苦行・苦労をしなくても、長時間の瞑想をしなくても、本来は愛だけで悟ってしまえるのです。

それも、一瞬かいま見て、あとはどこかへ消えてしまうような悟りではなく、無限に消えない「まことの悟り」です。

タントラやタオは、そういう愛の悟りへ直結した入り口になっています。

ただし、男性が過去に創ってきたタントラ技法は、どこまでいっても性欲的な愛の範囲を超えることができていないようです。

実は、各自の「内側における天地合体」（ミクロとマクロの合体）がタントラの秘密です。