データ = エゴ

| すぴりちゅあるブログ

へるめす特定の何かをスゴイとする「価値観」「視点」「目線」は、時代によって多種多様でしたが、人間の肉体を持ってからのほとんどにおいては、「男性優位」の視点が横行していたことは確実です。裏を返せば、「女性蔑視」の視点から、ものごとや人を「観察」していたのです。このように、中立ではない「特定の視点」からのデータを「エゴ」といいます。

無意識であれば、そこに大きな影響を受けていることには気づきません。ですから、中立な視点での観察を意識することで、エゴの視点を見つけることができ、そこから抜けるという「選択肢」があることにも気づくのです。これがエゴからの自由です。

過去には、男が男のほうを好きであった時代が相当に長くありました。(「空」が中立な視点としての自己を忘れ、「男性優位」の視点を持ってみたのです。)
古今東西を問わず、女性は飾りものか、政治のみつぎものか、単なる子孫繁殖のためか、性のオモチャか、奴隷的な女中としての道具でしかなかったのです。

「男の美学」が横行していた時代ともいえます。強く、たくましく、眉目秀麗で、才能と機知に富み、勇気があり、女性を何人も持てるような経済力を持ち、見込んだ男のためなら死ねる潔さもある、まさに有名ヒーローのような男性であることが全ての男たちの「美学」でした。そのデータは根深く、今の私たちの中に男女を問わず深く潜在しています。

男たちは「男の美学」をもとに自己を鍛錬し、自分以上の男がいれば、その人物に深く憧れ、尊敬し、いのちまで捧げるほどに恋焦がれるわけです。女性のことはメスとして観察する視点が多く、女性を本気で愛することは「軟弱者」だという概念によって、男女間の愛の現象を「空」が観察することは不可能な時代でした。

剣に生きる男、忠義に生きる男、正義を貫く男、民を守る男、学問に生きる男、そういった「女性以外の【何か】」に「全身全霊」を売り渡して陶酔すること、それを男性たちは好んだのです。過去において、男性はほぼ全員が「女性以外の【何か】」にいのちを明け渡し、そういう自分に自己陶酔してエクスタシーを感じていたのです。これがエロスです。
その【何か】は、人と時代によって様々ですが、イメージ上の神であったり、芸術であったり、ものづくりであったりしたのです。

ところが、今度、女性の肉体を持ったときに、その視点が土台にあるため、女性そのものを楽しむことができません。そして深いところでは男性に仕返しをしたい「反応」がわき、無意識ですが、男性の自由をできるかぎり奪ってコントロールしようとする闘いを始めていくのです。家計を握り、台所を握り、子供を産んで、できるだけ自分の価値を認めさせるよう、上手に立ちまわるのです。男性の行動を監視して口うるさくなるのも、男性をコントロールしている気分になれるからです。

話は男性のほうに戻りますが、先日、昔の師に電話した時、師からこう言われました。
「あなたも高橋大輔が好きでしょ?彼のあのエロい表現の踊りが。彼自身がスケートというものに自己を乗っ取らせ、そこに陶酔している姿は本当にエロいものね。それは、やっぱり過去のデータからの反応だよ。あなたが彼を観る目線は女性の視点ではなく、あなたが男であったときに男を観ていた目線なの。分かった?思い当たるでしょ?だから、もし彼が女性に溺れて軟弱者になった姿なんか、全く観たいと思わないでしょ」

う~~ん!ご名答!脱帽でした。
これがデータ観察の面白さであり、気づきの面白さです。
そして、過去のデータ反応(エゴ)の繰り返しも面白いですが、できればそろそろ男女やオスやメスであった時の視点を超えて、おおいなる神の目線(中立な全体トータルの視点)から観察をしていく楽しみへと変容していきましょう。

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