私たちは、本当に「思考」や「解釈」や「分析」に毒されてきました。自己分析し、他者分析し、現状さえも分析してしまうクセがついている。一般社会の常識や、親や、先生がたや、学校や、哲学者や、科学者や、セラピストや、カウンセラーや、ヒーラーによって！

では、なぜそんなにも分析してしまうのか？
「ベストな理想的な方向」という状態を先に色々な他者から教えこまれ、何とかその理想へ自分を頑張ってもっていこうとするためだ。あなたにとっての「理想的な方向」など、一体、他の誰に分かるというのだろう？これは全体を束ねている神にしか分からないこと。
創造の源である「中心」にしか分からないことです。この「中心」の指示どおりに、「いのち」が常に完璧に理想的に動いてくれている。それは万物万我に対して公平に行われている。

だから、頭で考えて分析しなくていい。「ベストな理想」という考えを、親や社会からずっと与えられ、「そうあるべき」と洗脳された頭にとっては、無意識に「理想的になろう！」と頑張るクセがあります。これをエゴというのです。（自分の知識は神より偉いって？）

至福から生きて下さいと言われると、まず「至福って？」と考え、「今はちゃんと至福になっているのだろうか？」と分析する。そうではない感覚にでもなっていようものなら、「これじゃダメだ」と解釈してダメ出しまでしてしまう。どこまでいっても思考がついてまわっている。分析と解釈という思考がないところに至福が顔を出すというのに・・・。

落ち込んでいる感覚であっても、無気力であっても、どんなフィーリングでも、「解放」されて気化するためにあなたの中を通過する。だから、ただ素直に「受容」するだけ。完璧な知性が働いているのだから、そのままをただ受け入れるだけしか私たちはすることがない。何の解釈もいらない。分析もいらない。そのうち勝手に静かな至福に戻る。
「中心」にある「空」は「受容性１００％」という無条件愛が母体（土台）ですから、あなたもそのようであって下さい。

「受容性１００％」（女性性）（イザナミ）が先に起こってこそ至福に戻りますが、次にはそこを土台とした健全な「自発性」（男性性）を起こしていく旅が開始されます。こちらの働きが人生での表舞台に相当しますから、各自にゆだねられた「自由意志」によって起こさなくてはなりません。自由意志を持たされているのはこの部分です。「自発性」を発動したくないなら、別にやらなくてもバチが当たることはありません。但し、神の道を知っていくという体験は閉ざされ、今までと似たような人間のパターンに戻るだけです。

「全体繁栄に貢献するぞ！いざ！」という自発性は、各自の自由意志から発動されるべきものです。（この自発的な発動のことをイザナギ神と呼んでいます。）

言われたから仕方なくやるとか、理想的だから仕方なくやるとか、そこには自発性はありません。まことの自立、それは１００％の自由意志によって「自発性の培い」をすることなのです。