思考は［言語］で成り立っています。論理や理屈も言語。解釈も言語。概念も言語。技法・方法も言語。
そして、これらの［機械的な言語］こそが【エゴ】の正体です。言語自体は、論理自体は、死んでいるものです。
そこに【あなた】がいのちを吹き込み、まるで生きているかのように仕立てあげたモノが【エゴ】なのです。

今朝、「エゴについて、さらに分かりやすく表現していきなさい」と忠告を受けました。できるだけ誠意を込めてお伝えしたいと思います。

【エゴ】とは、言語で表現した［枠組み］［区切り］［レッテル］のことです。あなたそのものである【いのち】を分断する道具がエゴです。
［区切り］、「枠」、「レッテル」、「上塗り」というようなモノのことです。［枠］を外せば、いのちがつながります。［区切り］をなくせば、いのちが融合して一体化します。

ですから、言語に要注意！！　区切りに要注意！！　思考や想念に要注意！！
それはあなたを不自由にする。【いのち】の流れを分断して、【いのち】の躍動のジャマをする。
「それが真っ赤なウソだったら？」と、以前の本に書きましたが、多くの人が【自分で体感する】前に、頭に浮かぶ理論や思考を信じてしまう。理論、言語、思考、それらは悪魔だ。あなたを錯覚させ、あなたを【まこと】から遠ざける。

自分の中によぎった思考を一切信じてはならない。あなたの体験が先ではないのなら、よぎった思考にダマされてはならない。砂糖が入っている器に、「塩」と書いてあるのを信じるようなものだから。レッテルが何であれ、思考が何であれ、あなたは先に砂糖を［体験して味わう］ことが重要なのです。その砂糖も、明日はまた違う味わいになっているし、断定も決めつけも出来ない。

砂糖と塩の区切りにしたって、たまたま甘い方に砂糖というレッテルを誰かが最初につけただけであって、砂糖は塩というレッテルでも構わなかった。違ったレッテルでも良かったはずです。真名（まことの質）は仮名（レッテル・思考）に関係がないし、仮名によって説明できません。それが言語でなんと呼ばれていようとも、【まこと】はひとつ。

あなたの中を［よぎって］いくだけの［流れ者］の思考や言語を、あなたは鵜呑みにしてはいけない！
♪【よぎり】よ～、今夜もありがとう♪くらいの軽いノリで流して下さい。（先日の講座では［よぎりの渡し♪］というノリでした→矢切の渡し♪）
ちょうど「夜霧よ　今夜もありがとう」のB面が「粋な別れ」ですので、【エゴ】とも「粋な別れ」をなさってはいかがでしょう？

昨日、ある方たちとディナーをしたのですが、その中のお一人が、「実は、以前、Manaさんのことが大嫌いだったの」と教えてくれて大感激。
今日のブログにつながるヒントを頂けたからです。彼女の中に、ある日ある時、「Manaが嫌い」という［思考］［言語］［解釈］がよぎったわけで、それを疑いもなくまるまる信じてしまったわけです。その解釈、その分析、そういうものを私たちはいともアッサリと信じてしまう。本当は愛しかないのに。

単なる言語、単なる理屈、単なる解釈、単なる分析、それを先に信じて採用することは断じてあってはならない。
［いのち］の流れのことは疑うのに、多くの人が自分の中の言語については疑うことをしない。
「私には分からない」という言語、「まだまだ私は悟っていないし、エゴがある」という言語、「私は○○が苦手です」という言語、「ここのところ生活が厳しい」という言語、「○○さんだから、それができたのよ」という言語、

それらを信頼すべきではない！！そういう言葉の思考の枠の中に、あなたの【いのち】を閉じ込めてはならない。
枠や区切りは［まこと］ではないからです。レッテルは、事実や［まこと］を変質させるものでしかないからです。

エゴを手放すということは、ノー言語になること。ノー思考でいること。ノーマインドになるということ。
思考の【よぎり】を、ただ淡々とよぎらせていくこと。つまり、【非言語の領域】に同調することです。非言語の静寂な領域が［一体意識］［全体いのち］だからです。あなたのまことのフィールドだからです。まことの叡智と愛と至福の領域だからです。

多くの人が、理論を知りたがり、方法、ノウハウを知りたがる。
でも、理論の中にまことはない。方法を理論では知ることができない。
【非理論】のところ、【言葉にならない】ところ、そこが［いのち］の流れであり、【いのち】が［方法・ノウハウ］そのものだから。

『どうすればいいですか？』先ず、あなたはこの言語に騙されてはいけない。この言葉の枠の中に入ってはいけない。
方法や道筋やノウハウは、『どうすればいいですか？』の【言葉の外】の【いのち】にある。その言語以外の【無音】のところに【こたえ】がある。（実は無音なんかじゃないけれど）。だから、溢れ出るいのちに同調し一体化すると［方法・ノウハウ］にも一体化して導かれます。

師でさえも直接には教えてくれなかったことですが、何もナイように思えるところに全てがあるという事実！！！
そして、その全てがある「いのち」は万能の神なのだから、あなたの出しゃばる頭は全く必要がなく、出すぎた［行為者］や［やり手］も必要がなく、そのようなやり手（行為者）をやめて、いのちへの【寄り添い手】になればいいだけです。
ただ［いのち］のさりげなさに寄り添い続けていると、勝手に高次の行為や意志が生まれてきます。