聖なる二分法によって【空】（くう）から生み出された動的な要素が【全体いのち】です。
でも、多くの人達がこの【いのち】のすごさに気付いていません。（かつて私もそうでした）
【いのち】なんて、肉体を維持するための気エネルギーくらいにしか思っていませんでした。それだけでも充分にスゴイことなのですが、【いのち】があるからといって、あまり感動するような気持ちにはなったことがありませんでした。

でも、それは完全な［おかど違い］で、DNAの博士が言うところの［サムシング・グレート］（偉大なる何か）とは、この【いのち】だったわけで、それは［システム面］から言えば【神聖幾何学】そのものであり、［質の面］から言えば［愛と喜び］の躍動なのです。【いのち】はエゴの頭脳など足元にも及ばないような、宇宙創造（具現化）の叡智を持っています。
そして、この【全体いのち】が各自の身体を【通路】として、常に物質現実界へ現れ出ようとウズウズしています。愛と喜びの自己表現のために！そして、それは当然ながら全体のために！

【いのち】の躍動が［まことのあなた］の中身です。それが全てです。そして一瞬一瞬の躍動のリズムは常に違った様相を現します。これぞ［生きた個性］なのです。
では、まことではない［あなた］は何か？一般的には、それが［エゴ］と呼ばれているもので、［偽のあなた］、［偽の個性］です。固定観念によって【感情反応するパターン】のことです。（いい・悪いという話ではないです）。神我（神のエゴ）に対して、小我（小さいエゴ）と言うときもあります。

誰かと比較し、何かと比較し、ちょっとでも優位でありたい。良い人でありたい。これがエゴです。（いい・悪いではなく）
できるものなら、なるべく上位のほうに君臨していたい。これがエゴです。（いい・悪いではなく）
でも、このちょっとでも特別な優位を望むという時点で、他の人のエゴと全く同じものになっています。
他者のエゴと同じ思考パターンであるし、他者のエゴと同じような感情反応パターンを持っているわけです。
要するに、エゴは各自の個性なんかじゃない。そこに才能の開花は起きないし、人生の繁栄も、心の進化も起こりません。

あなたの肉体の表層のほうにだけ、そのようなエゴが構築されています。どこまでいってもエゴは［造られた側］です。人工物です。創造主体のほうではないのです。ですから、エゴは生きているかのように錯覚しますが、それは物体と同じで、イキイキしていません。死後硬直みたいなもので、ただ外部の刺激にピクピク感情反応するだけです。でも、多くの人が『これぞ自分なり』と思い込んでいます。