スピリチュアルを追求していくとき、
陥る罠（ワナ）が沢山あります。

もともとは、全てが同じ光であり、
宇宙には「個人の意識」など存在せずに「自他一体のアイ」であったわけです。

その真実を忘れてしまい、
個人的な自己というものが存在し、それこそが「真の自分だ」などと

錯覚する罠（わな）に
ハマってしまったのです。

では、個人的な自己（自我）とは
何でしょうか？

それは、「自」と「他」をハッキリと線引きして、
別々に分断することによって作り出された「低いバーチャル・エネルギー」のことです。

この低いエネルギー同士は、
どちらもアイではないので、お互いを「低いレベルで」否定しあい、闘うばかりです。

このように自と他を分断する線引きですが、
いったい「何」をもとに線引きしているのでしょう？

あくまでも無意識にですが、
「私という存在は、あんな奴とは違うの！」という優劣の思いで線引きしています。

それが自我というエネルギーです。
その線引きのモトになっているのは何でしょうか？

（ここで、読むのをストップして、少し考えてみて下さい）

自と他を「何をモトにして」線引きしているのか？
アイでないことだけは確かです。

アイには
一切の「線引き」がなく、

ひとつに
融合しあっているからです。

自と他を線引きするモトになっているのは、
ズバリ、プライドです。

「優か劣か」のプライドを使って、
自と他を線引きしています。

過去の私もそうでしたが
例をあげますと、

自分自身がスピリチュアルを熱心に追求している場合、
他の人を「スピリチュアルをやっていないような劣等な人たち」というように、

他者と自分自身とを
線引きします。

「魂の段階が低い人たち」とか
「まだまだ悟っていない人たち」というように、他者と自分自身とを線引きします。

老若とか男女という線引き、
美醜という線引き、低俗か高貴かという線引き、

以上のような
色々な優劣ジャッジの線引きをするのですが、

この線引きが
人間エゴの
「岩戸」に相当します。

実は、線引きをした自分本人も
線引きしたままですと、アイに戻れずに苦しんでいくわけです。

線引きした相手のことを、
「あんな奴、生きているに値せず」と否定することでしか

自分は優位なプライドを
保つことができません。

いかがですか？
ご自身でも何となく思い当たりませんか？

他者を否定することで優位に立つ、
そんな優位は「真の優位」ではないのに・・・。(>_<)

相手を深く愛する精進をせず、
否定をすることは「自我の特徴」です。

どんなに正当な理由があっても、
誰かを批判（否定）することは、エネルギー的に相手を殺す行為であり、

二度と目の前に現れてほしくない
（＝二度とよみがってほしくない）と、死なせ続ける行為であり、

相手のエネルギーを「黄泉の国」へ封印して
「岩戸閉め」をする行為です。

そして、そんな自分のことも
本当には愛せていないのです。

どうか思い出して下さい、
私たちは魂という【光の存在】だということを。

この人間エゴの「個人的な岩戸」を壊して
もともとのアイの光に再生（よみがえり）をさせるには

あらゆる全ての「崩壊＆よみがえり」を
完全に行ってくれる領域を活発化しなくてはなりません。

その領域が黄泉の国（冥界・冥土）なのです。
ところが、黄泉の国そのものが、

昔からずっと多くの人に忌み嫌われて
否定され続けています。

したがって、
「黄泉の国」の神通力である崩壊＆よみがえりの力は

【千曳の岩戸】によって
抑圧されたままなのです。

かつての私たちが
集合意識で作ってしまった【千曳の岩戸】を本格的に開き、

天のアイの光を「黄泉の国」にも入れてあげて、
「黄泉の国」の本質である崩壊＆よみがえりというシステムを活発にしていきませんか？

その上で、ご自分自身のプライドを全て
アイで溶かして（崩壊させて）、「黄泉の国」へ戻していくならば、

今までの色々な辛い現象、痛みを伴う現実、苦痛な自分自身などが
完全に「崩壊＆よみがえり」をします。

つまり、辛くて苦しいもの全てが
本来のアイの姿へと進化発展するのです。ますます弥栄な状態へと永遠に・・・。

（明日に続く）