過去の私は、困っている人を助けたくてスピリチュアルな仕事を始めたのですが、
一向に困っている人が減らなかったのです（笑）

ただ、個人的な自我の目線からすれば
「商売繫盛だ」となるわけで、それはそれでいいと思っていました。

ところが、師からは
「困っている人をますます引き寄せるだけで、天の仕事（全体繫栄への貢献）を展開していくためのジャマになるだけだ。
この世に愛と喜びを巡らせていくことのジャマになるだけ」と言われ、目が覚めました。

助けることを
モチベーションにしていては、
自他共に発展繫栄することは出来ないのです。

共に栄え、発展繫栄していくという
「上向き」な命の方向性の中にいるならば、

「誰かが困る」などということは
絶対に起きないからです。

「つみ」という言霊があります。
漢字では「罪」と書きますが、もともとは「つつみ」が語源になっています。

真の自己が偽の自己に
「包み込まれて」しまった様子のことです。

神魂が自我によって
包み込まれてしまったのです。

さらに英語のコトバ「sin・罪」ですが、
これもまた、私たちが罪と呼んでいる犯罪とは何の関係もないコトバだったのです。

「sin・罪」の
元来の意味は
「忘却」です。

何を忘却したのでしょう？
もうお分かりですよね、真の自己を忘却したのです。

自己の忘却というたった一つの「つみ」から
あらゆる苦痛が、あらゆる苦難が、あらゆる病気が、あらゆる犯罪が生じたのです。

ですから困っている人を
いちいち助けていても根本治療にはならないのです。

全ての人にとって
忘却の治療法は「想起」だけです。

真の自己を思い出すこと、神魂を思い起こすこと、
最初は小さな感覚でもいいから、その自覚を淡々とし続けることだけです。

それが覚醒であり、
光明を得る瞬間です。

「想起」、つまり光明を得ることは
決して哲学的なことではありません。

それは生きるべきもの、
体験すべきもの、
具体的なもの、
分かち合うべきものです。

深く真の自己を「想起」することは、
弥栄発展の愛の最高の形です。

あなたに「想起」つまり
「創造主の自覚」の瞬間が続いているなら、

あなたは発展繫栄の
道の上を進んでいます。

私たちが行くべき所はどこでもなく、
今ここで自己を想起するのみです。

そうでなければ、私たちは
ただコトバ・哲学・理屈・理論・知識・宗教の中をさまようだけであり、

思考や感情の「運動」に
振り回されていくだけです。

究極のリアル（真理）は
「思考」を超えている、
そのことに気がつかない人がほとんどです。

あなたは一生涯に渡って
マインドの中の「思考」を探求し続けることも出来ますが、

空虚でツマラナイ思考以外は
何も見つけることはできないでしょう。

マインドは決意することや意志することが本来の役目でしたが、
私たちが「忘却」に入ってからは、

アレコレと思考して
「想像」を働かせることが仕事になってしまいました。

そしてマインドや頭が行う「想像」には限界があり、
決して新しくもないし、進化もありません。

アレやコレやの思考は
天の意志ではないし、神でもないので、

一歩も成長できず、制限だらけの
シロモノに過ぎません。

あなたの思考の畑に
どれだけ意識と生命エネルギーを注いでも、そこは何も生育できない砂漠です。

もしあなたが、マインドの思考よりも
ほんの少しだけ「上位」へ動くことが出来たら、

宇宙創造主（虚空）の全貌が
あなたに開放されるのです。

神界の全体が
あなたに門戸を開くのです。

その次元だけが
「イノリ」の次元です。

弥栄の意志を
発するための次元です。

私たちは
何かを乗り越える必要もないし、

何かを
達成する必要もありません。

ただ思い出すこと、
「想起」だけが必要です。

そして想起の継続のためには、
宇宙創造主への帰依（同調一致）が最も助けになります。

あなたが手放しの中で
宇宙創造主に帰依（同調一致）する瞬間、

創造主への不信と戦闘をやめる瞬間、
もう何も心配する必要がなくなります。

そして安心して喜びをもって
弥栄発展に誠を尽くしていくならば、

宇宙大生命が色々な人やモノゴトを通じて
あなたの世話をし、面倒をみてくれます。