先日、パーソナルな自己（＝個人的な自分）は
完全な偽者ですと書きました。

パーソナルな「ゼロ」だけが
「あなた」であると・・・。

あなたというゼロは、
天意（あい）の意識だと明確に気付くことが、他ならぬ覚醒ですし、悟りです。

決して頭で考えて分かるものではないから、
思考を使わずに、

感覚で「あい」を
観じようとする努力が不可欠。

心底から気付くには、
ゼロという空白に入り、「無」の感覚になじむことです。

「無」とは、
見えない「あい」が流出（放出）されるダム、あるいは空っぽの瓶（かめ）。

思考言語などが全く無い「無のダム」に意識を置き、
そこにくつろぎ、なじんで下さい。

逆に、パーソナルな自己というのは、
無ではないもの、つまり信念や思考データ（言語データ）を「骨格」とし、

その骨格の隙間を
「感情エネルギー」が埋めるような形で成り立っています。

思考は神経の束になって、
ガチガチの結び目を作っています。（ゴルディオスの結び目といいます）

ですから、あなたがいったん「思考の束」を捕まえて
「採用」してしまうと、

その結び目にハマって、
がんじがらめになるだけです。この迷路のような結び目には叡智はありません。

あなたは
頭の中に湧く「思考」の正体をご存知でしょうか？

単なるバーコードです。
単なるデータです。

普通は、ただおとなしく横たわっていますが、
あなたが「自分で考えよう！」とした途端に、うごめき始めます。→まるで生き物のように。

そして、あなたを迷わせ、混乱させ、
霧の中に迷い込んだようになってしまいます。

あなたには
真実が何も見えなくなるのです。

新しい叡智、新しい情報、生きた命火は、
思考とは違いますし、「あ！」という気付きとして感じられます。

そして「重い感情」は湧きません。
憂うつにもなりません。自己卑下も起きません。

思考を「自分のもの」とし、
頭の中でこね回したり、グルグルと使いまわすのは結構ですが、自我の「骨格」を強めるだけ。

自我（パーソナルな自己）、
つまり「思考の束」から自由になって、

パーソナルなゼロに入って
溶けて下さい！

今はもう、思考を解体して、
「ゼロ」とは何か（＝真の自己とは何か）を知る時期だからです。

思考の束を消そうなどと頑張らなくても、
思考こそが自分を「データ化」し、制限していたのだと気付いたなら、

あとは採用せず、
使わなければいいだけ。

思考の束は、
古いADSL回線みたいなものですから、

光回線（＝愛と喜びの周波数）を
観じて（＝使って）いくうち、
自然と消えていきます。
……………………………………

頻繫に出るご質問に関しては、
著書【空の扉を開く～】の中で述べております。↓

■色々な思考（分析）で頭がいっぱいの方へ。
悩みは全て「あなたの思考」から生まれることをお忘れなく。
以下を参照なさって下さい。

　　　　P１３４「非言語的なアプローチ」、
              P１７２「声なき声、音なき音の純粋空間」をご覧ください。

■いまだに自己卑下が強い方へ
　　　　P１１５「他人を気にしても答えはそこにない」をご覧ください。

■「特に、やりたいことが分からない」という方へ
　　　　P１２７「やりがいを探す症候群」をご覧下さい。