今年５月で、有名なホテルがまたひとつ姿を消します。
ホテル西洋銀座です。
ここは、ソムリエ世界一になった田崎氏や、オリンピック金メダルのカール・ルイスや、ハリウッドのセレブたちの御用達であったホテルですが、そこではホテルマンや執事たちにとっての「マニュアル」が一切なく、それは、「マニュアルがあると、そこだけをこなせばいいと思ってしまう。体験そのものから臨機応変に学んで、お客様と喜びを分かち合うことが大切だから」という理由からです。

空理空論 （「き」の世界） を実理実論 （「み」を結ぶ世界） にしていくために私たちは生かされています。
「ひかり」である「いのち」を誠実に経験することで、人生の真（まこと）の意味を知ることができ、ますます心が進化していきます。まずは体験ありき、実践ありき、行動ありきです。
あなたご自身も、「どんな心」のときに不幸であったのか、「どんな考え」のときに中途挫折して失敗したのか、「どんな自分」であったときに現実が苦しかったのか、今までの体験から学んでいらっしゃるはずです。
そして、これからは今までの「真逆を実践」してみればいいだけのこと。

私個人の体験でしかありませんが、過去に色々と困難はあったにせよ、結果として全てが満足なものになってきています。
過去において、師に恵まれ、友情に恵まれ、恋に恵まれ、健康に恵まれ、欲しいモノは入手でき、やってみたかったことや望んだことは全部体験できていたことを思うとき、今さらながら奇蹟だと驚きます。
そして、これらの奇蹟は、到底【何一つとして自分個人の力ではなかった】ことが分かり、この理解を得られたことのほうが一番の「お宝」でした。

さらにまた、過去において、その途中途中で外側の【現象面】【物理面】がどんなに叶ってくれても、最終的にはそれらが私の心の【深い部分】を満足させることがなかったという事実に直面しました。
ですから、その謎を知りたくて、いちだんと深く真剣に「内面の追究」に入っていくことになりました。

最終的に、今ここにおいて、自分なりの答え（応え）をあますところなく受け取ることができ、心身ともに完全に満ち足りることができました。それが実に嬉しい感覚なので、多くの人にもお伝えしたいと感じるのです。
そして、今からが本番ですので、未知の体験にも貪欲にワクワクしています。表面的な浮つくようなワクワクではなく、深いところからジワジワ上がってくるワクワクです。ニヤリと笑ってしまうような・・・。

「終わりよければ全てよし」ですから、昔々の私に自殺願望があったことなど、今は自分でも信じられません。
ですから、今のあなたがどのような状態であれ、必ず至福に行きつくことは間違いありませんので、安心していて下さい。（但し、至福を体験して知るということを、自発的に自らが誠心誠意決めることが基本ですが）
古事記の執筆に関わらせて頂いてから今日に至るまでの日々が、今まで生きてきた中で最高に「心の進化（深化）」をスピーディーに遂げた期間だったと感じています。
【いのちへの敬意】【自他一体の心】、そこが宇宙の根本だと腑に落ちた期間でした。

でも、皆さまにおかれては、他者の体験や、著名人の理論や、私の話などは参考程度にとどめて下さい。
ご自分が、たった今興味があるもの、たった今欲求がわくものを「ご自分のペース」でどんどん体験して、自発的に味わって頂ければと思っています。（健全なる男性性。健全なる「あらみたま」です）
全ては体験して知る世界だから。

そして、いかなる領域（恋、仕事、お金、人間関係などの領域）から経験や体験に入っても、必ず【いのちの深み・高み】を知りたくなり強く欲求するようになっていきますから、焦らなくても大丈夫です。
あなた自身の「自由意思」で、あなた自身の「ペース」を大切にして生きて下さい。
マニュアルなど無いのですから、他者や著名人のペースに振り回されず、それでいて【大切なこと】を軸にして、それだけは見失わずに生きて下さい。心から応援しております。