欲望に関する最終メッセージ！
（ちょっと長くなります）

果てしない欲望というものが
実は過去のものだと
気付いている方は、
一体どれくらい
おられるでしょうか。

何としても叶ってほしい
という強い欲望は
過去の生の反復でしかなく、
すでに体験されてしまった
既知ばかりなのですが・・・。

頭やマインドが
欲するものごとは、
過去において
感情的に知ってしまった
ことばかりなのです。

未知の体験ではなく、
既知なのです。
それなのに、マインドは、
欲望による感情的な興奮を
繰り返したがるのです。

欲望はいつも
繰り返しに過ぎません。
そして欲望は繰り返し、
円を描くように動きます。
あなたの意識が眠っていると、
その円の轍（わだち）から
出ることができません。

あなたのマインドは、
この生だけのものではなく、
多くの多くの
人生から来ています。

マインドの欲求は、
何世紀にも渡る
深い道筋を身につけており、
その道筋の反復に
気付かない限り、
延々と欲求のとりこ
になるだけです。

それは地獄の業火に
焼かれるのと同じ苦しみです。
欲求を追うことの成れの果ては
生き地獄なのです。

成れの果ての語源は
「成り果て」ですが、
ものごとが変化（＝成り）していったあとの
最期の状態（＝果て）を意味し、
飛ぶ鳥を落とす勢いだった人が
「腐っても鯛」状態になり 、
いよいよ腐れ果てて、
「鯛」であっても
もう使い物にならなくなった
有様のことです。

人間の過去は、
あまりにも数多く
繰り返されてきたために、
そこには深い轍（わだち）が
出来上がっています。
おかげで、
欲望の繰り返しも楽になり、
自動的になってしまったのです。

何世紀にも渡って
生み出されたマインド
というマシンには、
とても強くて根深い習慣があり、
あなたがマインドを
使うというよりも、
マインドから使われている始末です。

あなたはマインドの
便利さに支配され、
ついつい無意識のままで、
過去の轍（わだち）を
延々と歩むのです。
これが輪廻です。

あなたが、ある事を
繰り返せば繰り返すほど、
それは簡単になり、
安易になり、便利になります。

根本的な便利さとは、
ひとつのことを繰り返せば、
「意識的」である必要が、
つまり、覚醒している必要が
なくなるということです。

あなたの全ての細胞や
骨の随にまで、
過去に繰り返されてきた
マインドのパターンが
染み付いているため、
すぐにそちら（過去の欲の世界）
へと流されてしまいます。

もう終わってしまった既知を
感情的に繰り返そうと
欲しているだけです。
それは今ここの
「真のあなた」の意図
ではないのです。天意ではない。

マインドの思考は、それ自身、
物事を機械的に
自動的に繰り返します。
欲望や欲求も自動的に繰り返します。

あなたの意識は
グッスリと眠っていられて楽ですが、
その代わり、
無欲（禁欲）という
「満足状態」は
起こってきません。

完全に意識が醒めていない限り、
無欲という「意識本来の豊かさ」
には気付けません。
そして、気付けないならば、
豊かさの境地（至福）に
至ることはできません。

無欲という豊穣の境地
に至って初めて、
真のあなたとしての
虚空の欲求（天意）が
躍動し始めることができます。

無欲（＝豊かさの境地）とは
何でしょうか？

それは何も欲が無い
という意味ではなく、
過去からの欲求を
もう二度と繰り返さない
という意味です。

虚空が今この瞬間へ
送ってよこす現実に関しては、
あなたのマインドが
事前に知ることは不可能です。
ということは、
あなたが前もって
特定の現実に執着しているならば、
それはもう過去の繰り返し
だということです。

あなたが、
過去（既知）から持ち越した
欲求に縛られていない時、
つまり、無欲（無我）の境地
になっている時こそ、
未知なるものが訪れる
幕開け（オープニング）です。