多くの人が、「ただ生きてみる」こと以外の特別な目的を探して生きようとしています。

ただ生きてみる、そして、ただ体験していくというシンプルなことが「生きる原点」であったのに、そういうことが過小評価されて、そう大して素晴らしくない生き方のように扱われていないでしょうか。

何か特別な人になり、優越感・勝ち組意識を味わうことが人生を生きる目的ではないのです。（そうすることが悪いとも言っていません。そういう生き方がメインでは人は幸せにはなれないということを学ぶために、一時期は必要な経験です。）

私たちが根源的に深く望んでいるのは、その瞬間、その瞬間、自分なりの最高の「質」の存在として生きたいということなのです。

その結果として、自ずとスペシャルな自分になってしまうのです。別にそれを目ざしていなくても。

この貴重な自分の人生を、どのような「質」のものにするかを最終的に決定するのは、自分自身でしかありません。

ただ単に、「ていねいに生きてみる」。

そのような小事のなかで、生きる醍醐味や、生きる真髄とはどういうことかなど、生の「真のありよう」をあなたは知ることになるでしょう。
答えをここに書くのは簡単ですが、各自で必ず見つけることができるはずです。